高知県室戸の海岸

高知県室戸の海岸です。今はジオパークと言い、もと海底ということで観光名所です。が、1200年前は、弘法大師空海が修行を積み重ねていました。
私は年中、空海上人のされた海行(うみぎょう)をさせてもらってます。いわゆる水行(すいぎょう)です。台風の夜、えぐれる波と対面することもあり、真冬は吹雪く中、激寒の深夜の水行で、毎年12月から、春がくるまで指が軽い凍傷にかかります。でも空海上人だって、真夜中は怖いことがあったと、三教指帰(さんごうしいき)に書かれてます。私はまだまだまだまだですが、怖い、辛い、寒すぎて痛い、孤独などを感じられることに感謝です。だから人には優しくしたいと思うのです。

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室戸の海と空です

室戸の海と空です。弘法大師空海が、自らを空海と名付けたと言われている室戸です。あまりにも空と海がきれいで広大なため、自分がとてもちっぽけに思えます。花も木も猫も命ある者みんな一緒で、みんな一生懸命生きていると解ると、命の大切さを知ることができます。命の大切さが解れば、人を思いやる優しい心が生まれて、もっときれいな人になれるのです。

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御蔵洞(みくろど)

高知県室戸岬の500メートルほど東に、御蔵洞(みくろど)という洞窟があります。弘法大師空海がこもって、求聞持(ぐもんじ)法という、真言を100万回(1日一万回で100日。1日、動かずに、約八時間かかります)上げ続けるという修行をされたとされる場所です。30歩の広さもない洞窟の中から室戸の海と空を見ています。空海上人のされた修行を追いかけ、高野山真言宗の僧侶になった私ですが、ここでこもれるかと問いかけると、とても無理です。怖い!

職場、家庭、ボランティア先、どこにでも、あなたの行場はあります。それを見つけ、一心に続けることが行だと私は思います。でも、受け狙い、ご利益狙いでは、いい結果を呼びません。結果より、一生懸命取り組む過程が大切です。一生懸命さを知っている人は、それだけ人に優しい人になれます。私はというと、まだまだ未熟な修行僧ゆえ、荒行を続けなければ、なりませんが。人に優しい人になるって、本当に難しいです。

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