遍路・56番札所・泰山寺

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愛媛県今治市の56番札所・泰山寺の境内です。この後ろの室内に、ドキッとするほどパワフルな仁王様がいらっしゃいます。雨が11時辺りから降り、14時から凄く降るという予報通り、今日はすごい雨になりました。その雨が降りだす直前の境内です。私はこの境内にいらっしゃる「役(えん)の行者」さんが大好きです。お大師様の少し前の時代の行者さんです。役の行者さんのされた行を辿ることから私の修行は始まりました。山形県の出羽三山(でわさんざん)は、羽黒山、月山、湯殿山から成る行の山です。私は毎年九月に上らせていただいてますが、今年で14年目になります。月山の大きな岩だらけの所に「行者がえし」と名のついた、とても難しい箇所があります。小さい私は、岩にしがみついて、岩から岩へと歩きます。役の行者さんが、修行に月山にこられた時、この場所で、「修行が足らない。下の滝でもっと修行をしてこい」と、山の神様から言われ、引き返したそうです。修行ばかりしている役の行者さんが、言われるなんて。。でも、その役
の行者さんの修行のおかげで、それから後の人々が、月山に登ることができるようになったのです。私もそうです。だからいつも役の行者さんを見かけると、お礼を申し上げています。泰山寺さんに来させていただく度、役の行者さんにお会いできるのが嬉しくて、そして月山が恋しくなります。今日の大雨の遍路は58番・仙遊寺で終わりです。来月は、雪を案じて行かなかった、久万高原に戻って歩きます。
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