水行(すいぎょう)

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ホテルの近くの海沿いの道です。左が海、正面は海と橋です。観光客がわいわい楽しんでいる中、私は1人、水行に行きます。昨夜、午前零時前の水行は、満潮の1時間前。気温は4度。風の名所なのに風が弱く、波のレベルも1だったので、とても穏やかに行をさせて貰えました。海から上がったら、やっぱりガタガタガタガタ全身の震えが止まりません。でも前回の強風波浪注意報プラス雹が降った夜の水行に比べたら。。12月に入っていきなりの激寒でしたから。行場の神様に「手加減した、前は厳しすぎた」と言われました。私は震えながら1人、暗い行場で噴き出してしまい、笑いながら何度も、お礼を申し上げていました。

午前3時の水行は超干潮でした。流れの凄く早い10メートル以上先まで、海水はありません。黒暗い中、海底の岩の間を海藻で滑ったり、尖ってる岩に足を引っかけたり「痛っ、痛っ」と1人言いながら恐々、手探りで歩きます。 行を終えて目を開けたら、回りが明るいのです。まるで天から光を浴びているような。。月でした。雲に隠れていた月が姿を現し、暗い海底の行場を照らして下さったのです。お陰で、岩の間を見ながら歩くことができました。海から上がった後、本殿の前で見た月と海の美しいこと。。こうして、神々様、仏様、自然に、助けられて行をさせていただいているのです。
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