水行

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午前9時半、ホテル前の海です。いい天気です。水行の場所は、ここから2キロ近く陸路では離れていますが、同じ海です。より高い波を作り出す原因の船が何隻も止まっています。大型船の船頭役で、波が余計に大きくなるので、音が近づいてくると、行の間、瞼を閉じている私は(大きい波が来る!)と、警戒をし、心身を引き締めます。でも、全く音のない深夜の行の時は、音が欲しくて(早く来ないかな)と、心待ちする時もあります。今朝、午前3時半の水行の時には、雨が止んでいました。雨が止むと、あちこちで小さな音の合奏が始まります。木の葉から、溜まった雨の落ちる音、古い屋根や雨といに、つっかえながら雨水の流れ落ちる音、玉砂利が雨水の流れで微かにに立てる音。。。一番歓迎しないのは、魑魅魍魎(ちみもうりょう)とした者達が、玉砂利を踏んで近づいてくる足音です。雨上がりは、特によく聞こえます。(ああ~来たぁ)(わあ~真ん前に立たないでよぅ)目を閉じて般若心経を唱えているので、動きが余計
によくわかります。古戦場ですからね。そんな時、悠長な音を立てて船頭役の船が近づいてきてくれると、玉砂利を踏む音が呑み込まれます。だから、兵(つわもの)たちが来る前に(早く船こないかなあ)と、秘かに期待をしたりしますが、そこは神様のお膝元。なかなか船をよこして下さいません。雨上がりは雲が多く、月も星も隠されて、より孤独な水行となります。
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