|
NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
![]() 「定年制」が男をダメにする、というのがアンチエイジングに関わってきた僕の持論である。 平均寿命が50代の明治の頃に考えらた感覚の足切りで、まだまだ働く意欲のあるものから職を奪うということは、平均寿命が80歳を越える現在はあまりにも実情と乖離している。 アンチエイジングの目指すのは「健康長寿」だが,それなんと為?と考えると、やはりQOLつまり「人生の質」の向上にあるだろう。その核心は「生きがい」といえよう。その「生きがい」を与えてくれるものに、「人に必要とされること」があるとは繰り返し述べてきたところ。 「定年」と昔我が国にあった「隠居」は根本的に違う。 「定年」は「仕事」を奪われることで、隠居は自分の意思で家督を譲り、余生を楽しむことである。 選択肢の一つとして定年があっても良い。だが強制さるべきでない。アメリカで定年制は年齢による差別で、違憲とされたのは納得がいく。 楠木新の中公新書「定年後」を読んでの感想である。 ▲
by n_shioya
| 2017-07-31 22:31
| アンチエイジング
|
Comments(0)
大阪のインターコンチで60年ぶりの旧友との再会。 我々3人は60年前に、東京陸軍病院でインターンを務めた。 その後一緒にフルブライトでアメリカに留学。 藤森君はペンシルバニア大学で麻酔を修行。大阪市大に麻酔科を開設。 三木君はデンバーで皮膚科を。帰国してから愛媛大学の皮膚科主任教授。そして病院長、医学部長そして学長を勤め上げた。 だが今こうして会えば、瞬時に昔のインターン時代にタイムスリップする。 “そう、あの頃は日本の医学は20年遅れていたなぁ”と述懐する。麻酔科も、まして形成外科など存在していなかった。 信じられないかもしれないが、点滴という手法も知らなかった。その代わりに太ももに太い針をブスッと突き刺し、無理やりに皮下に大量の液を押し込む。輸血も、血液型を合わせることをせず、O型が万能輸血としてつかわれ、輸血 ![]() 米軍病院での経験はずべてが驚きだった。 そして今、日本の医学もノーベル賞を輩出するまでになった。 そしてイマドキの若者は、日本で十分と留学には魅力を感じない。 我々のときは、何が何でもアメリカに渡りたいと必死だったが・・・ ▲
by n_shioya
| 2017-07-30 22:49
| コーヒーブレーク
|
Comments(0)
![]() 美容皮膚科学会の今日の最大の収穫はロンドン大学のゼキ教授の特別公演。 題して「神経美学〜美の中枢〜」。 僕が敬愛する慶應の川畑教授の恩師である。 お二人のご専門は今が旬の「認知大脳生理学」、いや21世紀は「認知生理学」の世紀と言われるようになるかもしれない。 我々が美しいと感ずるとき、大脳の前頭前野の内側が活性化することが、fMRIの映像で明らかになったという。 従って美の定義はゼキ教授によれば「前頭前野の内側」を活性化するもの、ということになる。でもこれは働きというか、属性で定義しているだけじゃないかな? また、美術に触れて、美とアートは区別すべきというご意見は納得がいった。 でないと、ドゥシャンやグロッタの作家たちの立ち位置が説明できなくなる。 そして夜の懇親会は「中丸三千絵」のソプラノで始まった。さすが日本が生んだ世界のプリマドンナ。 粋なお計らいですな、山田会長。 ▲
by n_shioya
| 2017-07-29 22:19
| 美容外科
|
Comments(0)
![]() 今日は第35回日本美容皮膚科学会の会長招宴。 山田秀和会長のアイデアで「美とアンチエイジング」という大テーマで素晴らしいプログラムが明日から展開する。 実はこの学会,35年前、故安田利顕先生と漆畑稔先生のお二人でスタートされたが、長いこと美容という分野に対する大方の偏見で、伸び悩んできた。だがここに来て社会情勢の変化とともに急速に発展し、今回のような立派な学会が開催されるようになった。 山田会長、川島前理事長そして川田新理事長おめでとうございます。 これからのますますの発展を期待してます。 ▲
by n_shioya
| 2017-07-28 22:47
| 美容外科
|
Comments(0)
![]() 今日の初めては「足立絵美さん」との出会い。 場所はギャラリー後藤。 足立さんは日本画家だが伝統にとらわれず、のびのびと独自の「可愛い世界」を日本画の画材を駆使して、展開される。 そして夜は、僕の仕事を支える女性陣とダズルで会食。 好物のフォンダンショコラがチョット小さかったのでマネージャーに聞くと、大きいのはアラカルトの時で、コース料理の時は小さめをお出しいたします、との答えだった。 なるほど。 ▲
by n_shioya
| 2017-07-26 22:33
| 美について
|
Comments(0)
![]() 夏バテには「うなぎ」が定番だが、どこも一杯なので豚カツにした。 豚カツは専門店に限る。 その専門店は東京は知らず横浜なら「勝烈庵」。 タレも衣も、そしてキャベツもここが一番。 何時もどおりのロースカツ定食」を堪能してきました。 ▲
by n_shioya
| 2017-07-25 21:49
| 食生活
|
Comments(0)
![]() 夏バテには「うなぎ」が定番だが、どこも一杯なので豚カツにした。 豚カツは専門店に限る。 その専門店は東京は知らず横浜なら「勝烈庵」。 タレも衣も、そしてキャベツもここが一番。 何時もどおりのロースカツ定食」を堪能してきました。 ▲
by n_shioya
| 2017-07-25 21:49
| 食生活
|
Comments(0)
![]() 「星の王子さま」を訪ねて孫娘と一緒に箱根に来た。 「いちばんたいせつなことは目に見えない」 この短いセリフがなぜこれほど世界中の人々の心に訴えるのだろう。 日常生活で絶えずこの不都合な真実を押し殺し、「目に見えること」の世の常に振りまわされる日々を過ごすがゆえに、この狐の言葉に心を洗われた気がするが、本を閉じればまた「目に見えること」の世界に戻ってしまうことの不甲斐なさ。 誰もがそのような思いを抱いているということなのか・・・ 「星の王子さま」の記念館で見たビデオで、最近、サン・テクジュベリの最期の機体が見つかったという。しかも彼を打ち落としたドイツの飛行士が名乗り出たとも。 その飛行士は、サン・テクジュベリの作品で飛行士を志したという。 数日後、撃ち落としたのがサン・テクジュベリと知り、その後は操縦桿に手を触れることはなかったという。 ▲
by n_shioya
| 2017-07-24 18:26
| アンチエイジング
|
Comments(0)
![]() 先日、中野信子さんの「サイコパス」をご紹介したが、その中に「サイコパス」が潜む可能性が多い職業の一つに外科医が挙げられているのがいささか気がかりである 「サイコパス」の特徴として ①人とのコミューニケーションが下手である。 ②正常なら躊躇するような行動に及ぶ。 の二つがある。 問題は②の理由として、サイコパスは感情と判断の連携に乏しいことが挙げられていることだ。 つまり外科医は仕事遂行の上で、ときおり非情な決断を下す必要がある。それにはこのサイコパス的な資質がプラスするのではという話だ。 それはともかくとして外科医には変わり者が少なくない。 ことに日本と違い、変人でもその特質が欠点を上回れば、はやばやとその芽が摘まれることのないアメリカでは、エクセんトリックな外科医にはことかかない。あたかもエクセんトリックであることが、手術の名手の要件のようにもてはやされる気味もある。 僕が外科専門医試験で口頭試問で当たったゾリンジャーもその一人。 助手の介助が気に入らぬと罰として、水をなみなみと充したバケツを頭の上に持ち上げて、手術中壁際に立たせるなど。また、自分の駐車スペースに誰かが停めて居たら、自分の車をぶつけて、2台ともメチャクチャにしたとか。 今なら立派なパワハラものだが、当時はその外科医としての腕のゆえに尊敬さえされていた。 そのぞリンジャーから専門医の資格をいただいた僕も、やはりサイコパスの資格はありますかね・・・ ▲
by n_shioya
| 2017-07-23 21:37
| 手術
|
Comments(0)
![]() 以前、精神科医で脳科学者のアーメンをご紹介したが、彼はその著書「セックスと大脳」の中で面白いことを言っている。 それは恋愛には「4フィーズ」があり、それはホルモンによって制御されているということだ。 ①スタートは惹かれ合う時期:主役はテストステロン、エストロゲンといった性ホルモン ②夢中になる時期:アドレナリン、ドーパミンそしてセロトニンなどが働いて、エスカレートしていく。 ③コミットメントの時期:オキシトシン、バゾプレッシンが作用し始め、安定したパートナーシップを築く。それとともに②で働いたホルモンは減少して、無我夢中の恋愛感情が薄れていく。これは自然な減少で、②がそのまま続けることは、人間は耐えられないので、順当な変化であり、決して「心変わり」と自分を責めることはない。 ④だが、④の安定したパートナーシップが築けないと、破局、別れのフェースに突入する。 その痛みを和らげてくれるのがエンドルフィンである。 どうです、皆さん。思い当たることはありますか。 そう単純なものではないかもしれませんが、異性に限らず友人関係にも当てはまる面はあるようですが・・・ ▲
by n_shioya
| 2017-07-22 22:02
| コーヒーブレーク
|
Comments(0)
|
![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日) 以前の記事
検索
カテゴリ
全体 アンチエイジング スキンケア 医療崩壊 キズのケア QOL 老年病 介護 手術 全身療法 食生活 サプリメント エクササイズ エステティック ヘアケア 美について コーヒーブレーク 医療全般 原発事故 睡眠 美容外科 再生医療 再生医療 未分類 最新のコメント
フォロー中のブログ
ICELANDia アイ... 八十代万歳! (旧 七... ・・・いいんじゃない? 京都発、ヘッドハンターの日記 美容外科医のモノローグ ArtArtArt 芙蓉のひとりごと 真を求めて 皆様とともに... ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
![]() |
||
![]() |
||
|
ファン申請 |
||