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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
カテゴリ:再生医療( 21 )
山中教授礼賛
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今日は新宿のベルサールで「再生医療」の公開シンポジュームに参加した。
市民講座なので、素人の医師には学会よりも解りやすいのでは、という期待もあった
そしてお目当ては山中教授。
何時もながら彼の話は明解だし,人柄にもほれぼれする。
何が?
人に接する態度がノーベル賞受賞の前も後も全く変わらないからである。

また、再生医療の未来についてという質問に対しては、
“体外から再生臓器を埋め込むだけでなく、本人の再生能力を内から引き出すことも考えるべきだ”,と答えられ,
更に現場の問題として、“縁の下の力持ち、具体的には技術員の昇進制度を考え,モチベーションを高めるべき”と付け加えれたのが印象的だった。
こう言うときの教授の口癖は、“私がいなくても研究は進むが,技術員なしには研究はストップする”であるが、其の思いが聞く者に素直に伝わってくるのが素晴らしい。
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今ひとつの収穫は,横浜市大の谷口教授の「肝臓の再生」の研究だった。
肝臓は他臓器にはない再生能力を持っているが、これを体外で再構築することを試みられている。肝臓は胆汁生産だけでなく、栄養素の合成、分解、さらには解毒など複雑な機能を持っている、いわば素晴らしい化学工場といえる。
其の為に,肝細胞、胆管、動静脈などが複雑に絡み合って三次元構造を形作っている。
これを体外で再構築できるようになれば,臨床面での朗報だけでなく、発生生物学的にも非常に興味深い。
by n_shioya | 2015-01-21 20:57 | 再生医療 | Comments(0)
富士フィルム訪問
富士フィルムは意欲的な会社である。「未来志向」が社風である。
カメラのデジタル化でフィルム業界のガリバー、コダックは事実上消滅したが、富士フィルムは鮮やかにデジタルカメラに転身し、今では液晶フィルムの市場では、世界をほぼ独占していると言う。
そして昨年,80周年記念事業として、ミッドタウンの本社にオープン・イノベーション・ハブを開設した。
富士フィルムが現在開発中の最新のテクノロジーを関連業界やアカデミアに解放し、コラボレーションの可能性を探るのが目的という。
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昨日は形成外科の新進気鋭の研究者グループを引き連れ、富士フィルムの方々と存分に「産学協同」の未来の姿を討議した。
さてその内容は?
企業秘密なので暫くはご勘弁を。
by n_shioya | 2015-01-16 20:26 | 再生医療 | Comments(0)
スタップ細胞は…在りません
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スタップ騒動は茶番に始まって茶番に終わった。
何故皆振り回されたのか?
しかも何千万円と言う公費まで使って。
常識が思考停止した為である。
常識は言う。
①あのプロトコルでは脱分化はありえない。
②研究者も嘘をつく。
③犯罪の陰に女あり。
死者に笞打つつもりは無い。だが,何故彼が死を選んだのか、常識を働かせれば答えは明らかだろう。
by n_shioya | 2014-12-20 17:38 | 再生医療 | Comments(0)
あなたの足は大丈夫?
最近は女性の活躍が目覚ましい。
安倍総理が人気取りで担ぎだした女性閣僚達が相次いで無様な最期を遂げているのは,本当に実力のある働く女性にとって甚だ不本意であろう。
僕の周りにも幾らも能力とヤル気のある女性は溢れる程だ。
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今日はその代表格のお一人、順天堂大学の田中里佳先生に、アンチエイジング医師団の事務局の者と一緒に、アメリカンクラブでとっくりと再生医療のお話を伺った。
食生活の欧米化の影響もあり,我が国では糖尿病が急増している。その結果,下肢の血流が滞って潰瘍を生じ,切断に至る事も少なくない。
此の問題に対応すべく「下肢救済・足病学会」も誕生した。
田中先生のお仕事は、再生医療によりその血流を改善し,これまで切断を余儀なくされた「足」を救おうという試みである。
血管の再生医療はすでに色々な方法があるが,田中メソッドの優れたところは、外来の採血で血管になる細胞が作られる事で,患者の負担は軽減されしかも効果が優れている事である。

という訳で皆さん、足の血の巡りが悪く切り落としましょうなど言われたら,諦めずに先ず、田中先生か、下肢救済学会のメンバーにご相談ください。
by n_shioya | 2014-10-30 22:50 | 再生医療 | Comments(0)
山中教授礼賛
NHKの特集「人体 ミクロの大冒険」の最終回を観ている。
山中教授が出演しているからである。僕は彼の大ファンである。
何時もの和やかな笑みで、細胞の仕組みの説明をされる。
その業績の素晴らしさは言うまでもないが、僕が感服するのは其のお人柄だ。
同じ医者でもこんな素晴らしい方がいるのか、と頭が下がる。
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インタビューの際,相手が誰でも同じように真摯に、丁寧に説明される。
この態度はノーベル賞受賞の前と後で全く変わらない。
そして巧まざるユーモアの持ち主でもある。
しかもまだまだこれからの活躍が期待できる若さである。

そもそもノーベル賞は,若手の素晴らしい研究を後押しする為に造られたと聞いている。それが過去に、研究の間違いが受賞後分かったりしたことがあったため慎重になり,結果的に功なり名とげた研究者に与えられるようになってしまった。
それが山中教授の功績で,本来の姿に戻ったと言える。
by n_shioya | 2014-04-06 21:42 | 再生医療 | Comments(0)
どこに消えた、スタップ細胞?
其の「リケジョ」の巻き起こした騒動だが,まだまだ続きそうである。
いずれすべてが明らかになるとは思うが、一番知りたいのは「真犯人」は誰かと言う事だ。
いや,性格には「仕掛人」と言うべきかもしれない。
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あの発表を聞いたとき,正確には発表前の問い合わせを受けた段階でだが、
先ず僕の反応は「そんなことはあり得ない」だったのをおもいだす。
あんな簡単なことで脱分化が起こるなら、これまでの何千年、何万年の過程で,たまたま条件のあった創傷治癒過程で,同様の現象が見られてもおかしくないからである。現に蘭のような植物では障害を受けた部分が一旦カラスと呼ばれる未分化細胞の塊になり、改めて個体を形成する。
次は発表の仕方があまりにも仕組まれている感が強かったことだ。何でさっと割烹着姿が出現出来たのか、滑稽でさえあった。
「リケジョ」個人ではなく「理研」の演出と考えたくなった。
更に僕が引っかかったのは,論文の最後の著者バカンティである。論文のクレディットは筆頭著者に行くが、最終著者は通常其の指導的立場の人のことが多い。其のバカンティが我々の間ではメディア操作の達人とされていたからである。しかも兄弟で,大風呂敷と真面目を使い分けるというペアであることが。
その後の成り行きを見ると,現段階での僕の結論は、リケジョ,理研そしてバカンティ、それぞれの「功名心」が複雑に絡み合った「複合スキャンダル」と言わざるを得ない。
それを増幅したのはマスコミの「功名心」であるが、ここまで仕組まれたねつ造を緊急プレス発表の場で見抜けというのは無理な注文だったろう。
ところで「スタップ細胞」自身はどこに行ってしまったのだろう?

by n_shioya | 2014-04-05 19:56 | 再生医療 | Comments(0)
新潟から戻って
新潟の「形成外科学会」から戻ったところ。
幸い天候にも恵まれ、「日本海の幸」も堪能してきた。
やはり美味いですなぁ、悔しいが築地までくると魚は鮮度が落ちることがよくわかった。
正式には「日本形成外科学会基礎学術集会」と言って、形成外科の基礎研究者の集まりである。
昔,“おめぇら形成外科医なんて、ニキビ取り、皮剥屋じゃねーか.ちったぁは学問してみぃ、研究を”と、他科の奴らに侮蔑されて発奮して始めたのが22年前。
立派に千人も参加者がある学術集会に発展した。(本体の日本形成外科学会は一万人ほど会員が居る)
学会の中心課題はやはり「再生医療」。この分野は、「培養皮膚」と言う形で、我々形成外科医が先鞭を付けたんですぞ。
“大体てめぇらなんてたいしたことやってネェじゃないか、外科、内科のお偉いさんよ。”
と吠えたくなるのも我々形成外科医は、これまで日陰者の道を歩まされきたからである。

一つには、「悪徳美容外科医」が足を引っ張ってきたからである。
形成外科=美容整形=悪徳医という図式が未だに教養のない方の頭にはあるようだ。
また、「ゴミ箱あさり」と言われたこともある。床ずれ、下腿潰瘍、ケロイド、しわ、しみ、たるみなど、他科がもてあまし、見捨てた難物を拾って活計としてきたからである。
それが今では、一万人の会員を擁する「褥瘡学会」、「抗加齢学会」に発展したではないか。
これからまだまだ形成外科医の取り組む課題は山ほどある。
僕も、年だの腰痛だの言って引っ込んでいる場合じゃない、明日からは完全復帰せにゃあかん、と覚悟を新たにして帰ってきたところである。

柴田会長有り難うございました。
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by n_shioya | 2013-11-08 19:44 | 再生医療 | Comments(1)
発生の神秘
何故今「発生生物学」なのか?
最近の分子生物学の発展は目覚ましいものがある。そしてその成果を踏まえての「再生医療」も。

確かに遺伝子の解析は急ピッチで進んだ。そして細胞間のコミュニケーションと細胞と細胞間物質の相互作用も。
だが、そのDNAと形態形成との間には,未だ大きな謎がある。
生物体は3次元の構築である。いや,時間軸を入れれば4次元とも言える。
そのDNAが産生するのはタンパク質である。タンパク質は方向性がない,詰まり一次元でもないただの粒子である。
その集積が如何にして方向性を持ち,長さを規定していくのか?
つまり質的な事柄はいささか解明されてきた。しかし量的な既定は未だ全く手がつけられていない。

もちろん,細胞が大工として活躍している事は想像に難くない。又,素材であるタンパク質自身による形態形成という要素もあるだろう。
だが細胞自体は豆腐のようにぐにゃぐにゃした者で,レンガのようにきちっとした寸法を持ってない。又,その間の間質に至っては柔らかなセメントのようなものだ。
これがどうしてあのような見事な形態を構築できるのか?
何処に設計図があるのか,そして物差しは?
奇跡としか言いようがない。

「発生生物学」は未だ始まったばかりである。
by n_shioya | 2012-10-15 21:42 | 再生医療 | Comments(1)
御目出度う、J-tecさん!
今朝、何時ものよう散歩の寄り道で、ニューグランドでコーヒーを飲みながら朝刊に目を通していると、“J-tecが開発した「自家培養軟骨」の製造販売認可が下りた”、と言う記事があった。
ビッグニュースだ。
膝などの関節の損傷で悩む患者に取っての福音である。

J-tecは日本唯一の再生医療のベンチャー企業で、「自家培養皮膚」の開発製造で、熱傷治療に寄与してきた。
皮膚に次いで、軟骨は再生医療の臨床応用の第二弾である。

再生医療は失われた臓器を補完する夢のテクノロジーとして期待されているが、臨床応用のためのハードルは高く、また莫大な経費もかかる。
だが、他人の臓器を使うこれまでの臓器移植と違い、拒絶反応の心配は無く、心筋梗塞,脳疾患、そして脊髄損傷など、これで救われるはずの疾患と患者は山積みである。

J-tecさん、是非第三弾、第四弾と頑張ってください。
また皆さんも応援してください。
by n_shioya | 2012-06-24 22:32 | 再生医療 | Comments(4)
科学者への夢
今日で「日本再生医学会」は三日間の会期を終えた。
その間、パシフィコ界隈は会員証を首から架けた参加者で溢れていた。国際学会も同時開催のため,外国人の姿も多かった。
参加者は全部で何人ぐらいだったろうか、ここ数年でずいぶんな大所帯になったものである。

再生医療とは,患者本人の細胞を使って臓器を創生する技術といえる。
まだ臨床面での活用は皮膚や軟骨そして心臓疾患の一部などに限られるが、未来の可能性は無限である。
また,発生生物学的な興味は尽きない。

今回は医師以外に関連分野の、特に工学関係の様々な発表があったが、臓器を作る枠組みとしての材料学だけでなく、いろいろな工学的なノウハウが医学と結びついてきたのも嬉しい。
例えばインクジェットプリンターの仕組みを,細胞の三次元構築に応用しようと言う富山大学の研究など,其の発想の意外性には驚かされた。

僕は昔、生物学者を志した。中学の頃は遺伝学に魅せられていた。
それ以外に僕の道はないと思っていた。
親父も医者になれとは言わなかった。
だが,農学部の教授であった伯父に“信幸なあ,一生研究する自信はあるか?“といわれ,研究の経験のない中学生はビビってしまい、”悪い事は言わんから、医者になれ。其の方が親父さんも喜ぶぜ”と言いくるめられ、科学者の道を捨てたのを未だに引きずっている。

こうして今、再生医療の展開を目の当たりにすると、出来るものなら発生生物学者として、人生をやり直したいとまで思う。
by n_shioya | 2012-06-14 22:16 | 再生医療 | Comments(2)




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