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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
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by n_shioya
| 2019-03-22 23:40
| 再生医療
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by n_shioya
| 2019-01-25 20:38
| 再生医療
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![]() 数日前、ある研究会で、毛髪の再生医療の最新の状況をお聞きする機会があった。 再生医療が誕生した時、これですべての臓器不足は解消されたかのごとく喧伝された。 だが現実はそう甘くないことは徐々にわかってきた。 そのなかで、毛を増やすことなど、ごく簡単なことと思われるかもしれないが、実は最も難しいターゲットの一つである。 その理由を説明するには、発生生物学の基礎から話す必要があるので割愛させていただくが、ここにきてやっと毛根を増やすめどがついたというのが、今回の講師のお話である。 毛根は毛乳頭細胞の塊を毛母細胞が包み、前者の刺激で後者が毛髪を生成しする。だからそれぞれの幹細胞を培養し、組み合わせて本人の頭の皮膚に埋め込み、毛根を作らせるという手法だ。 これが理研と北里大学の共同研究というのも嬉しいことだ。 でも、実用化までにはまだしばらくはお待ちいただかねばならぬようである。 ▲
by n_shioya
| 2017-06-19 22:56
| 再生医療
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![]() 先生、毛根を増やせませんか?」と某鬘メーカーのの開発部長から持ちかけられたのは今から30年前。 「ああ、そんなの簡単だよ。毛根なんてらっきょうと同じで、4分割すれば4本になる。」 「是非それをお願いします」 「でもなぁ、金はかかるぞ。それから時間もな、めどがつくまでに30年は」とこのいい加減男が「毛根培養」に乗り出してからはや30年。今でいう「再生医療」の先駆けである。 今日の第21回日本臨床毛髪学会に出席して、やっとそのとば口にたどり着いたか、と感無量だった。 その間、いろいろな展開があった。 まず、「培養皮膚」の成功。 そして「幹細胞」という概念の確立。 やがて「ES細胞」の出現。 その倫理面での問題を解消るものとして現れたのが、山中教授の「iPS細胞」である。 そして今日は、 ‡@自治医大の吉村教授の「毛根再生医療の隘路」の分析。 ‡A理研の辻部長の「器官原基の再生」という捉え方。 ‡B東京医大の坪井教授と資生堂の岸本氏の共同開発、「毛球部毛根鞘細胞」の臨床応用。 など最先端の研究が発表された。 だがこれはとば口である。AGAに悩む患者さんたちに恩恵がたどりつくのはまだしばし・・・。 フォトは座長を務める倉田先生。 ▲
by n_shioya
| 2016-11-26 21:01
| 再生医療
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![]() 今回の学会の〆は毛髪再生医療。 先ずは理研の辻先生の特別講演 「次世代再生医療としての器官形成の新展開」 続いてシンポジューム 「毛・毛髪再生の基礎から臨床応用に向けて」 辻先生のお考えでは毛根再生の基礎は構築され、後はテクニカルな解決を待つばかり.2020年をめどに臨床化を進めるという。 期待してます。 ▲
by n_shioya
| 2016-09-16 22:28
| 再生医療
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![]() 学会も無事終了。 今日の収穫は「脂肪」の再評価。 モーパッサンの「脂肪のかたまり」以来、「脂肪」は侮蔑の対象,女性の重荷となってきた。 だがこの脂肪細胞,最近は万能細胞として再生医療の世界では人気上昇中である。 これまでも食欲コントロールを含め或る種ホルモンの発生源と言う事は知られていた。 それだけではない。 今流行の再生医療での三要素は「幹細胞」、「骨組み」そして「成長因子」であるが、勿論主役は必要な細胞に分化してくれる「幹細胞」である。 脂肪組織にはその「幹細胞」がたっぷりあると言うのが最近の発見。 更には,脂肪細胞は機械的刺激に反応すると言うのが,今日の日本医大の小川教授の発表である。 具体的には、張力がかかると脂肪細胞は減少すると言う。 これは何を意味するか? 筋トレや有酸素運動をすると筋肉細胞は増えるが,皮下脂肪は減少するのは常識で、フィットネスの目的でもある。その場合,これまでは運動でエネルギーを消費するため,脂肪が燃やされると考えられていたが、筋肉細胞は張力がかかると増殖するが,同時に脂肪細胞はその張力で退化すると言うのが小川理論である。 つまり張力が体型改善のためには一石二鳥というわけだ。 ダイエットをすると,減って欲しい所よりも,増えて欲しい所(さて何処かな?)の脂肪がまず減ってしまうと言う女性の嘆きを聞くが、こうして脂肪細胞の挙動を理解することで、メリハリの利いた体型造りが可能になるのでは,とこの単細胞の男は小川理論に共鳴した。 ちなみにこの男は脂肪と相性がよく、すき焼きでの一番の楽しみは,始めに鍋に塗り付ける脂肪のかたまりを,配偶者の目をかすめてサッと口に頬張ることである。 ▲
by n_shioya
| 2015-10-09 20:56
| 再生医療
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先日ある方から、幹細胞の選別の器械について聞かれたとき、いささか茶化したお答えをしてしまったので改めて説明をさせて頂きます。
“幹細胞を選別する器械が出来て、それを使って幹細胞を注射すれば全身が若返る”という話を聞いたがと言う事でしたね。 ①幹細胞とはそれが分化して臓器を造るもとの細胞で、いろいろなステージがあります。それぞれの臓器にはその元となる幹細胞が存在して、分化しながら臓器を造ります。ステージというのはその分化の程度と考えていいでしょう。最も未分化かの細胞はそれから個体にまで分化形成するもので、胎生幹細胞(ES)と言われます。iPS細胞はこれとほぼ同等と言えます。 その中間に、脂肪や骨髄に存在する色々な臓器に分化しうる幹細胞が存在します。通常細胞の選別の機器は、このステージの細胞に使われます。 ![]() 従って、どのステージのどの臓器の幹細胞を選別するかによって器械も異なります。 ②現時点で臨床的に使われる幹細胞は、去年話題となった加齢黄斑変性に使われたiPS細胞(フォト)を含め、未だ限られています。 ③美容医療の分野で使われる培養繊維芽細胞は広い意味で再生医療とは言えますが、幹細胞というわけではありません。 この辺りから、再生医療そして幹細胞の定義の問題が絡んできます。 というわけで、始めにお話を聞いたとき、幹細胞、選別機器そして美容医療を都合よく繋げてストーリーを作った、器械を売る為の「セールストーク」と感じられたのです。 ちなみにこのようなシナリオ作りは、論文でも屢々観られます。これはデータねつ造よりも見破るのが難しく、悪質なものとも言えます。 ▲
by n_shioya
| 2015-04-01 23:58
| 再生医療
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![]() 何が素晴らしいって、イチにもニにも人柄ですな。 もちろんノーベル賞を取ったiPS細胞の研究も素晴らしい。だが,その前と後で全く態度が変わらないのが素晴らしい。誰にでも同じように接する。そして真摯であってユーモラス。 言うこと無いですな。 ![]() 今日もファンドレイジングの一環としてのマラソンについて触れられた。 もちろん公的な補助金は、日本政府としては異例なほど迅速に配慮はしてくれたが、とても充分とは言えない。 そこで基金集めの一環としてマラソン参加を決心したと言う。 一回参加すると賛助企業から一千万円入るそうだ。 “だが,年間5億円を集めたいので、マラソンだと年間50回は走らねばならぬ。これじゃ命がけなので、是非行政も考えて頂きたい。” と参加された行政の方にアピールされた。 こうして周りの人を魅了しながら、たったの5年間で京都大学のiPSセンターを世界中が賞賛する400人近くの研究所に育てられたのだろう。 ▲
by n_shioya
| 2015-03-20 17:47
| 再生医療
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![]() そして今日はパシフィコ横浜で「再生医療学会」。 いま医療で一番のホットな分野は再生医療ではなかろうか。 山中先生が、それでノーベル賞を獲得された「iPS細胞」が、やっと眼科領域で花が咲かせ始めた。 ![]() 次なる臓器は何だろう? 「そりゃ毛根!」と僕は叫んでいるが、誰も相手にしてくれない。緊急性がないとか、見かけのためなどとケチをつける。でも「男も見た目」の時代なのになぁ。 それはともかく、僕の右脇の女の子は“里佳ちゃん”。順天堂の形成外科の女医さんだが、今日の学会では素晴らしい研究発表で注目を浴びている。 なんか患者さんの血液200ccを採ってその中の細胞を選別して培養し、糖尿病で腐りかけた足に注射して、これまでなら切断を余儀なくされた下肢を救済すると言う素晴らしい研究だそうだ。 その他、心臓やら、肝臓やらエキサイティングな研究が続々と発表される。 お陰で僕の腐りかけた脳細胞も、もぞもぞと再生活動を始めた感じがする。 これこそまさにアンチエイジング!。 そう、再生医療とアンチエイジングはコインの裏表というわけ。 おわかりかな? ▲
by n_shioya
| 2015-03-19 23:01
| 再生医療
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医学部学生の頃、
“重要な事を「肝心」と言うが「肝腎」とも書く。どちらもカンは肝臓の肝を当てる。ということはだ。腎臓より、心臓より重要な臓器は肝臓というわけだ”とのたまわった教授は、言うまでもなく肝臓病が専門だった。 それはともかく、心臓のような唯のポンプや腎臓のようなフィルターと違い(失礼)、肝臓は胆汁分泌、代謝、解毒を司る一大化学工場である事は確かだ。 それが肝炎や癌で機能を失うと、患者は中毒症状になり死に至る。 そして今世を挙げて再生医療の時代。 この複雑な臓器の三次元構築の突破口が、谷口英樹教授によってもたらされた。 今日は横浜市大の研究室を訪ね、肝臓の再生医療の最前線に就いてとっくりとお話を伺った。 ![]() ちなみに50年ほど前、僕が市大の講師だった頃、横浜市大は横浜の裏町である浦舟町に位置する、狭い一郭の木造のバラックだった。 それが今、金沢八景の先の福浦に広大なキャンパスが広がっていて、入るときも出るときも迷子になりそうな、立派な医療センターに変貌していたのは嬉しかった。 ▲
by n_shioya
| 2015-02-20 21:27
| 再生医療
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日) 以前の記事
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