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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
2011年 05月 21日 ( 1 )
フランス革命
「フランス革命」について我々はどれほどのことを知っているだろう。
少なくも僕自身は。ほとんど何も知らなかったことが、安達正勝氏の「物語フランス革命」(中公新書)を読み始めてわかった。

フランス国家マルセィエーズや赤白青の三色旗が、革命によって生まれたことや、ギロチンの活躍、その犠牲となったマリー・アントアネットにまつわる数々のエピソード。それたエピソードの数々はなじみ深いが、肝心のフランス革命の歴史的意義となると、あまり考えたことがないというのが偽らざるところだ。

安達氏によれば、“フランス革命とは、現在われわれが住んでいる社会、近代市民社会、近代資本主義社会の出発点に位置する革命である。我々の社会は「国民主権」とか「法の前の平等」とか言った原則にのっとって運営されているが、こうした現代社会の根本原則フランス革命によって確立された。”
序章で氏が強調されているくらいだから、この点の認識不足は僕だけでないと言えるだろう。

歴史の解釈に二つの立場があると言われている。
一つは「個々人」が歴史をつくるという考え。
今一つは歴史には本来「流れ」があり、個人個人はそのプレイヤーにすぎないという考え。
これは二者択一というよりは、どちらに重きを置くかであろう。
トルストイなどは後者の立場であの大作「戦争と平和」を展開したように思う。
だが、素人はやはり、個々人のエピソードに興味が惹かれるし、ワクワクもさせられる。

だがフランス革命については、歴史を変えた時代の「流れ」にまず目を向けるべきということがよくわかった。
僕なりに「国家」の歴史を大ざっぱに俯瞰すると、主権はまず「祭司」にあった。やがてそれが「王権」へ委譲し、それを国民が惨奪したのが近代国家と言える。ただその惨奪に当たって、あれほどの流血の惨事に必然性があったのだろうか。安達氏も結論は出しておられないようだ。

また、この三段階が近代国家成立のプロセスと考えた時、わが国はいったいどの辺だろう。
建前は「主権在民」だが、二段目の「王権」の代わりの「官僚支配」が強固ともいえるし、しかもまだ心情的には、「司祭」の影もちらついている。
ま、このへんが混然一体となっているのが、“和を持って貴しとなす”のわが国の美風なんでしょうか?
by n_shioya | 2011-05-21 17:37 | コーヒーブレーク | Comments(4)




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