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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
2011年 05月 05日 ( 1 )
「変わりゆく美の定め」
ここに一冊の本がある。
B4の大判でアート紙の300ページ余。イラストやカラーフォトで埋まっている。
題は「Changing face of beauty」。
訳せば「変わり行く美の定め」、となろうか。
著者は女性の精神科医のようだ。

「変わりゆく美の定め」_b0084241_22583980.jpg其の中で著者は美の受け止め方を、古今東西の美女美男を俎上に乗せ、幅広く文献を渉猟し、美とは何か、また人びとはどう受け止めてきたかを、哲学的、心理学的、社会学的に考察を試みている。

それにしても人間の美に対する執念には感嘆しますな。
エジプト時代、いや石器時代の洞窟画からもその片鱗はうかがえるという。
しかし美は具体的な表現では時代や民族で差はあっても、一本の筋が通っている。
著者はそれを、Attractive,魅力的という言葉でとらえている。

由来、美そのもは定義できないとされている。
では、どうするか。とりあえずはその属性で定義するしかないと言う。
その属性とは、「Pleasing」、つまり観る人に「心地よさ」を与えることとされている。
むしろ美について論ずる場合、「美」という言葉を「魅力的」で置き換えたほうがよいのでは、とさえ感じた。
これで美は客観的か主観的かという不毛な議論もバイパスできる。又、「美醜」を問うと、「見かけ」だけにとられがちだが、「魅力」なら内からの輝きも十分含まれることになるからだ。

この本で特に興味をそそられた二つのテーマがあった。
一つはミス・コンテストの歴史と現状である。
いろいろと裏ではあったようだし、まだ今でも引きずっているようだ。
今一つは「男性の美」のとらえ方についての、エジプトから現代までの検討である。こういう風に見られているとなれば、男のはしくれとしてウカウカできませんな(なに、その年で厚かましいですって?)

というわけで、「いくつになっても男と女」をスローガンにしているアンチエイジング・ネットワークの理事長としては、大変参考になる書物である。
by n_shioya | 2011-05-05 22:59 | 美について | Comments(5)




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