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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
2010年 12月 18日 ( 1 )
松丸本舗
人は皆心の中に書棚を持っている。
読み終えた本は、無意識のうちにその書棚にそっとしまわれる。
そして実物の書籍はそれがどこに置かれようと、書架であろうと床に積まれていようと心の書棚の本とは見えない糸でつながり、それを支えている。
そしてまた、それぞれの書籍は著者と又糸でつながっている。本は著者の分身だからだ。
こうして一冊の本を読了すると、読者の心と著者の心は見えない糸で結ばれる。

新聞雑誌の類は処分できても、書籍は処分できず溜まる一方なのは、こんなメカニズムが働いているからに違いない。
電子ブックに違和感を覚えるのも、その為だろう。
読んだら消え去ってしまう電子ブック、それは蜃気楼のようなものだ。本の顔である表装、手に取った時の重さ、ページをめくる時の紙の質感。これらと中身とは一体のもので、切り離すことは我々世代にはできない。

松丸本舗_b0084241_21404931.jpgさらに言えば、アマゾンが便利と分かっていても、書店という空間の持つ魅力にはかなわない。
そこは本を媒体として著者達の想念が乱舞している「魔法の城」である。
人はそこで、過去現在、場合によっては未来の、様々なジャンルの想念と巡り合い、幾時間でも至福の時を過ごすことができる。

その「魔法の城」の中でもユニークなのは、オアゾの丸善の4階の一郭を占める「松丸本舗」だ。
丸善と本のオタク中のオタク、松岡正剛が作り出した本の空間である。
そこでは本は通常の無粋な種分けではなく、様々な想念をキーワードとし、その想念に引き寄せられた本の群れが、グループを形成している。
そして人は、“本の迷路”を心地よくさまようことができる。
その想念とは?
フォトで垣間見てください。種分けのブロックが左と右に見えるでしょう。
ちなみに左の手前の大型の本は、石ノ森章太郎のイラストによる、沼正三の「家畜人ヤプー」である、あのマゾの極致といわれた傑作である。
松丸本舗_b0084241_21425218.jpg

百聞は一見に如かず、まだの方はぜひ一度!
by n_shioya | 2010-12-18 21:45 | コーヒーブレーク | Comments(2)




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