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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
2010年 12月 16日 ( 1 )
少年よ大志を抱け!
僕の朝の散歩コースの折り返し地点は山下公園である。
プロムナードのイチョウの葉も散って、木立の彼方に御奉公を済ませた氷川丸が小柄な船体を休めている。
戦後、フルブライト留学生は僕の前の年まで、この氷川丸でアメリカに渡った、「青雲の志」を抱いて。
少年よ大志を抱け!_b0084241_2354922.jpg

先輩や同級生が渡米するたびに、メリケン波止場まで出向いて、うらやましさでいっぱいになりながら、見送ったものである。
やがて僕の番が来た時は、船便は終わって空路に変わり、氷川丸は引退した。
残念なような、だが嬉しいような複雑な気持ちであったの覚えている。
というのは、我々が乗せられたのは、パン・アメリカンの新型機、ダブルデッキのストラトクルーザーだったからだ。もちろんまだプロペラ機である。日本航空もまだ国内線だけだった。

愚かしい戦争のお陰で、敗戦時わが国の医学は欧米に比べ20年の遅れは取っていた。
医学を志す者にとって、アメリカは憧れの的であった。
だが、1ドル360円。外貨持ち出しの枠はたったの20ドル。
留学の唯一の手掛かりは、フルブライト奨学生になることだった。
そうして毎年多数の留学生が夢を抱いて旅立った。

60年経った今、経済的に繁栄を遂げた日本の若者は内向きになっているという。
草食系男子は、留学の話を持ちかけても、そんなしんどいことはと振り向きもしない。国際学会への出席をうながしても、英語が苦手でと尻込みする。
確かに日本の医学も世界レベルに追いついた。だから留学の必要はないとは言わせない。
外の世界を観ることで視野を広げ、又、最先端を知るだけでなく、その先を目指す為である。

“何時までも憧れを持ち続けて”、と氷川丸は今日もそう語りかける。
by n_shioya | 2010-12-16 23:13 | コーヒーブレーク | Comments(5)




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