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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
2010年 09月 18日 ( 1 )
培養皮膚
今日は今回の学会でインディアナ大学のスード教授が特別講演を行った「培養皮膚」について一言。

実は山中教授の画期的な研究で今話題の中心になっている再生医療の先鞭をつけたのがこの「培養皮膚」である。
切手大の皮膚を患者から採取し、体外で促成培養し、3週間ほどで本人の全身を覆えるほどの、再生皮膚のシートを作り上げる。
20年ほど前、この方法でボストンで98%の火傷の男児を救い、センセーションを巻き起こしたのは覚えている方もあるだろう。
アメリカではこの技術をもとに、ベンチャービジネスが誕生し、全米でのやけどの患者の救命に役立っている。

日本でも10年前、行政の後押しもあって、ジェイテックというベンチャーが生まれ、ジェイスという名で培養皮膚を提供することが可能になった。
だが、日本では行政の縛りがあまりにも厳しく、ジェイテックは苦戦を強いられている。そして救わるべき患者も恩恵に浴することができない。

まず、使用できる熱傷センターが極端に限られている。
また、一人の患者への供給量に制限があり、本当にこのテクニックを必要とする患者には不十分な量しか提供できない。
さらに、この技術は、重症熱傷、つまり生きるか死ぬかの患者に必要とされるが、3週間という培養期間中に患者が不幸な転機をとった場合、その経費は企業が負担することになっている。

先端医療の開発にはある程度経費がかかるのはやむを得ない。
しかも、今のような中途半端な規制は結果的にはもっと無駄を生み出す。
厚労省も、大臣が変わったのを機会に、もっと現場のニーヅにかなった予算の重点配分を考えて、ベンチャーを育成して欲しいというのが、関連学会を挙げての要望である。
by n_shioya | 2010-09-18 22:43 | 医療全般 | Comments(3)




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