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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
2010年 08月 18日 ( 1 )
行方不明の百寿者たち
このところ、殺人、事故死、子供の虐待死など暗いニュースが続くが、中でも不可解なのは、百歳以上の年寄りの行方が分からないという報道である。
年金不正受給のためというのは、動機は明白なのでさておくとして、行方不明の届け出のない老人がどれほどいるのか、家族はどう対応してきたのか、全く不可解である。
老人が主体性を持って、姥捨て山に姿を消すことをこの国は歓迎しているのとしか思えない。

ガリバー旅行記では後半に“飛ぶ島”という国の話がでてくるが、そこでは何人かに一人の割合で不死人間が生まれるという。
額に黒いワッカの痣の着いたその不死の子供が生まれると、家族中悲しみに包まれる。不死ではあっても不老ではないので、老いさらばえても死ぬことができない不幸な存在であるからだ。
彼らは、80歳になると市民権を奪われ、つまりすべての人権を失い、唯最小限の食糧で生かされている。(これは日本の政党が一部の長老に対して導入を検討すべき事項かもしれないが)

以前、東大の老年看護学の真田弘美教授が、御講演の最後にフィンランドの老人ホームを映されたことがある。どこかのビーチリゾートかと思われる、素晴らしい施設だった。
“フィンランドではこのように老後の保障があるので、若いときから高い税金も喜んで払うのです。皆さん、年をとってこのような施設で暮らすのを楽しみにしています。”

日本で、老年期を心待ちにしている人がどれほどいるだろうか。
ショックだった。
高齢者のQOLがゴールに無ければ、抗加齢医学に何の意味があるだろう。
いまだにあのフィンランドの老人ホームの光景は頭に焼き付いて離れない。
by n_shioya | 2010-08-18 22:46 | アンチエイジング | Comments(9)




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