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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
2010年 01月 06日 ( 1 )
芭蕉の旅
僕は芭蕉という人を、そして俳句を全く知らなかった。

芭蕉の旅_b0084241_21335079.gif今回の旅行で伊賀上野に足をのばし、蓑虫庵、芭蕉翁生家そして芭蕉記念館を訪れて、つくづく彼の俳句の凄さと生きざまに感動した。
どうも小学生の頃、あの“古池や蛙飛び込む水音”を名句として最初に教え込まれたのがよくなかったと思う。
なんであたりまえのことを五七五に並べただけのものが、あれだけ賞賛されなければならないのか不可解のまま、芭蕉や俳諧そのものと無縁に過ごしてきた。

今回は配偶者の希望で、伊勢の津にある清少納言ゆかりの榊原温泉に二泊した。
津の街から車で30分ほどの山間にある、観光とはおよそ縁のない鄙びたといってよい温泉地である。
そのなか日、風は冷たかったが快晴なので、周辺をドライブすることとし、伊賀上野そして伊賀焼の永谷園などを回ったのである。


芭蕉の旅_b0084241_2134660.gif伊賀は忍者の里とは知っていたが、芭蕉の生地とは迂闊にも知らなかった。
そこでまず、忍者屋敷を見学し、ついでに忍者珈琲館キドで忍者コーヒーを御馳走になり、その後で芭蕉の面影を心行くまで堪能したのである。

今の僕にとって芭蕉はどんな存在か。
「人間の営み」をレーザーメスで鮮やかに捌いた人、といえるだろうか。
色と音と匂いと、五感に訴えるものを象徴的な言葉で対比させ、感動的な小宇宙を演出する天才、ともいえるだろうか。

そしてあの“・・・いずれの年よりか、片雲の風に誘はれて、漂泊の思いやまず・・・”という聞きなれたセリフが、改めて琴線に触れたのであった。

これは以前、ヘッセの故郷カルフを訪れた時、彼の遺品や原稿に接し、ペーターカーメンチントを紡ぎだしたヘッセの心の奥深い底に触れた時のような思いに通ずるものであった。
やがては僕も“旅に病んで夢は枯野をかけめぐる”のだろうか・・・
by n_shioya | 2010-01-06 20:45 | コーヒーブレーク | Comments(10)




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