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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
2010年 01月 02日 ( 1 )
墓参り
“俺はなぁ、お前さんたち。あんな狭いとこにいるつもりはないからな。なにも来る必要はない”
と親父は生前よく言っていたが、おふくろや弟はそうはいかぬだろう、と思い、今日は多磨墓地に墓参りに行った。

昔、ディズニーランドなど遊園地の少なかったころは、多磨墓地は子供にとって格好の遊び場だった。
春分、秋分の日は、朝からお握りを持ってピクニック気分ででかけ、広い墓地をかけずり回って、皆で墓石の品評をしたものである。

我が家の墓石は四角の柱だが、上の方へ行くほど多少細くなっている。これは神道のしきたりだそうだ。そして墓石には鹽谷家奥津城(おくつき)と彫られている。

墓参り_b0084241_22184091.jpg塩谷にわざわざ難しい鹽の字を使い、墓所の代わりに古めかしく奥津城と記されているのが、なにかいかめしく他を圧倒するようで、子供心に誇らしげに感じたものである。

日本の墓石は名前だけの記載が多いが、西洋では墓碑銘として,故人の業績や、家族の思いが記されたものが多く、墓地めぐりは意外に楽しいものである。
ただいつも不思議に思うのは、日本と違って土葬だから、よくスペースが足りなくならないことだ。
日本では火葬でも、墓地の入居難が騒がれているのに。

ところでで改めで墓石の下のスペースを考えると、親父じゃないが僕もこんな狭苦しいところに閉じ込められるのはごめんだな。それに多磨墓地は場所が不便で、碌なカフェもないし、小金井の桜ぐらいしか見るべきところもない。
きっと生前よりももっと自由に、四次元の空間を飛び回り、墓参にきた遺族に、“あら、また、いないわ。きっと女の子を追っかけてどっかに飛んでったのね、しょうがない人。”といわれるようでありたい。
by n_shioya | 2010-01-02 22:01 | コーヒーブレーク | Comments(8)




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