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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
2009年 11月 24日 ( 1 )
炎舞
b0084241_03231.gif連休を山小屋で過ごした。
着いて先ずしたことは、暖炉に火をくべることである。
柱の髄まで冷え切った部屋を急速に暖めるにはこれにしくものはない。
昔は雑木林の枯枝を集めてホダギにしたものだが、最近はお年なのでズルをして着火剤を使うことが多い。
お陰で苦労せずに、多少湿った冷たい薪も勢いよく燃え始めた。

メラメラと立ち上るを眺めていると、都会生活でささくれだった気持ちが癒されてくるのがわかる。
焚火にどうしてこのような効果があるのだろうか。


やはり近くに小屋を持つ仲間がこういぶかしがっていた。
お客に呼ぶと、男は皆、まず火おこしに夢中になるのはなぜだろう、と。
火遊び”の醍醐味かもしれぬ、と答えた覚えがある。


b0084241_035038.gif比ゆ的な“火遊び”と違い、たき火は“やけど”の危険のない無難な楽しみだからだ。
さつまいもを突っ込めば、忘れたころにホカホカの焼き芋が出来上がる。
もっとお勧めなのはナスだ。アルミフォイルに包んで、じっくりと焼き上げる。
これにショウガ醤油をかければ、最高のおつまみだ。
勿論肉でも、川魚でも、炙り焼きに勝るものはない。

だが燃え盛る炎はやがて幻想の世界へと観る者を誘う。
それは速水御舟の代表作「炎舞」でもある。
あやしく燃え上がる焔。
そこに乱舞する蛾の群れ。
“飛んで火にいる夏の虫”など無粋なことは言うまい。
これはもう遊びの世界ではない、命をかけた耽美の境である。
あたかも、美少年タドゥツィオを追い求め、ペストのしょうけつするベニスに死したアッシェンバッハのような。
by n_shioya | 2009-11-24 23:05 | コーヒーブレーク | Comments(10)




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