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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
2009年 11月 03日 ( 1 )
医師の過労死
医師の過労死が社会問題となりつつある。

日米では卒後教育や医療制度そのものがあまりにも違いが大きく、単純な比較は無理でもありあまり意味もないが、50年前にアメリカで外科修業をした身としては、一、二感ずるところがある。

当時はまだインターン制度があった。その一年で一通りの臨床研修を受け、そのまま家庭医として開業できるだけのうではつけてくれる。
その代わりめっぽう忙しかった。
一晩おきの当直。その間の日も夜までかかって昼間の仕事の残りをこなす。
当時アメリカに残された唯一の奴隷制度とまで言われた。

そのあとも、科によって違うが、3年から5年ほどのレジデントとしての専門医の修業がある。
これも中身と責任の違いはあれ、忙しさには変わりなかった。

だが、文句は言うものの、だれもそれが当たり前と思い、身を粉にして働いた。
日本の一般の医局員の3倍から5倍の忙しさだったと思う。
其れでも皆それに耐えたのはいくつかの理由がある。

まず、研修内容が充実していたからだ。インターン・レジデントを便宜上研修医と呼ぶことにするが、その数は外部の監査機関により、厳しく制限されていた。研修は少数精鋭でなければ実は上がらない。日本のような数は力なりという、無制限の入局は考えられなかった。

今一つ、もっと大事なのは、研修医は一定期間の身分であって、そのあと専門気になると、一人前の専門医として、地位も収入にも格段の差が生ずる。
つまり、先が見えているから我慢もできようというものだ。

翻ってわが国の場合、研修カリキュラムの外部機関のチェックもなく、研修医はチープレーバーにすぎないか、邪魔者扱いになってしまう。
しかも、その先の待遇も、大して希望が持てないとしたら、生身の人間としてはやる気を失うのも当然だろう。

結論からいえば、何よりも医師にやりがいを感じさせる環境を作ることが先決といえる。
by n_shioya | 2009-11-03 21:06 | 医療全般 | Comments(4)




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