ウーマンエキサイト ガルボ Exciteホーム | Woman.excite | Garboトップ | Womanサイトマップ
ガルボウーマンエキサイト
NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
2009年 09月 21日 ( 1 )
高齢者の生きがい
敬老の日に改めて高齢者の生きがいについて考えている。

人には二つの年齢がある。
一つは誕生日時で決まって変えることのできない「暦の年齢」だが、われわれ抗加齢に関わる者が重視するのは、その人の心身の機能を表す「生物学的年齢」である。
人によってはこれを「リアルエイジ」とも呼ぶが、「暦の年齢」と違い、これは人により差があり、その開きは年を重ねるほどに、幅が広くなるのが特徴である。
抗加齢医学の目的は、このリアルエイジの進みを遅らせ、できれば少しでも後戻りさせることにある。

このリアルエイジ以上に加齢とともに開きが大きくなるのが、その人の持つ「価値観」である。それによって生きがいも様々なあり様があって当然であろう。
元来「価値観」は、生まれつきの性格にもよるし、その後の人生経験、そして現在置かれている環境、さらには将来の見通しによって生ずる産物であり、年と共に幅が広がるのは当然なことで、その優劣を論じてもフェアではないと思う。
ただ、だれでも共通に持つ生きがいがあると僕は信じている。
それは“人に必要とされている、と感じる”ことである。
たとえそれが錯覚であっても。

親父が84歳で引退した時のことはすでに書いたと思うが、ここに繰り返す。
熱海の老人マンションに移り住み、しばらくはゴルフ三昧で幸せそうだったが、半年ほどで急に落ち込んでしまった。
“信幸、な、俺は今まで毎日朝から晩まで患者を救うことに専念してきた。それが今どうだ。好きなゴルフをするだけで、なにも人の役に立っていない。これで生きてる意味があるだろうか?”

ちょうどそのころ、マンションの住民の間で紛争があり、最長老ということで親父が調停を頼まれ、幸い、うまく収まった。
“おい信幸。俺でもまだ人様の役に立つんだ”。と元気を取り戻し、それから自分の健康法、要するに呼吸法の一種だが、について本を表し、ゴルフダイジェストに三度のエイジシューターとしての連載を始め、現役ゴルファーとして100歳まで日本中を駆け巡って、健康法の講演もする日々を送るようになった。
結果的に亡くなるまでに本も十冊ほど出版し、いまだに売れているようである。

年齢に関わらず、“生きがいとは、人に必要とされる事”だとの信念を僕が強めたのは、このようなエピソードもあやかっている。
by n_shioya | 2009-09-21 22:29 | アンチエイジング | Comments(11)




woman.excite TOPへ Copyright © Excite Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
免責事項 - 会社概要 - ヘルプ | BB.excite | Woman.excite | エキサイト ホーム