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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
2009年 08月 26日 ( 1 )
「ベンジャミン・バトン」
b0084241_21562763.jpg不思議な映画を見せられた。
ベンジャミン・バトン」と言う題で、生まれたとき80歳の男が、年とともに若返ってり、周りとのギャップと闘いながら、最後には赤ん坊になって息を引き取るという話である。
なにかゲテモノ趣味に響くが、決してそうではない。真面目な、しかも心温まる話である。
ストーリは不思議だが、見ていて不思議に感じないところが、不思議である。

抗加齢の立場ではどうお感じになるか、とDVDを渡されたのが数週間前。
3時間の長編なので、やっと先週になって時間を作ることができた。

生まれてきたときは赤ん坊のサイズだが、顔や皮膚、そして体型も80の老人である。これが徐々に壮年になり、更に青年へと移行するあたりが、アップルのCGの合成技術で完璧に描かれている。これ自体驚きである。

細かい筋立てや、エピソードは映画を見ていただくとして、まず僕が感じたというか想起したのは、三島由紀夫の「仮面の告白」である。
一応はゲイの世界を描いたことになっており、また三島自身がどこまでゲイかは、論議を呼んだところだが、あれはむしろ、ゲイの告白に名を借りて、正常な青年のセックスを浮き彫りにしたものだという解釈もあったのを思い出したのである。
この映画の場合も、逆の視点、というのは時間軸であるが、をとることによって、ありふれたヒューマン・ドラマを感動的に描いたものと言えるのではなかろうか。

勿論、老いにあらがう人間の性(さが)。
老いていく女性と若返る男性がある一時だけ、正常な年相応のカップルとしての時を楽しむ、あたかも上り列車と下り列車がすれ違うような一瞬のスリル。
高齢化幼児化でもあるという現実の認識。

ありえない設定の下に起こる、さまざまな悲喜劇で彩られているが、アンチエイジングを意識しなくても、十分楽しめる映画であった。
by n_shioya | 2009-08-26 21:19 | アンチエイジング | Comments(9)




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