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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
2009年 08月 25日 ( 1 )
「まつり」のいる夏
孫の訪れは二度の楽しみがある、来た時と帰るときと。とはよく聞くセリフである。
だがその孫が、太平洋の彼方の住人となると、何時までもいてくれたらと願う。次回が何時か、この年になると定かでないからだ。

ニューヨークの孫娘を成田に出迎えたのが先週の半ば。もうあと一週間でまた成田から見送ることになる。
中学三年。この時期の子供は成長もはやいし、変化も急速である。
背丈はとっくに小柄な配偶者を追い越しているが、中身はまだ子供と言うか、大人への移行期の微妙な時期である。

幸い同世代の従兄弟たちや、精神年齢はまだあまり離れていない叔父叔母が周りにいてくれるので、孫娘も退屈することもなく、預かっている我々末期高齢者もあまり戸惑うこともない。

思えばこの孫娘は数奇な翻弄されてきた。その最たるものが9・11であることは以前に軽く触れた覚えがる。
その頃世界貿易センターのそばに住んでおり、われわれが訪ねるときはセンターに隣接するマリオットに泊ることにしていた。
その朝、母親である次女が孫を近くの幼稚園において家に戻る途中に、ガラガラポンが来た。慌てて幼稚園に戻り、娘を連れだすと、もうあたりは瓦礫と炎の阿鼻叫喚の地獄だったという。
次女はヘナヘナと崩れ込み、もうこれでおしまいと諦めたという。
その時孫が、母親の手を捕まえ“ママ、ともかく逃げよう”と現場から引きずり出し、二人でミッドタウンのほうへ歩き続け、無事長男夫婦のアパートに避難した。

あの日、ニューヨークへの連絡手段は完全に途絶え、われわれが長男から、全員無事との情報を得たのはその晩だった。

その「まつり」と言う名の孫が、われわれにとって特別な存在なのは、この「出来事」も一つの理由である。
by n_shioya | 2009-08-25 21:56 | コーヒーブレーク | Comments(5)




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