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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
2009年 06月 29日 ( 1 )
医療崩壊
昨日は神奈川鉄門会の年次総会に出席した。
場所は横浜西口のホテルトーキューであった。
鉄門倶楽部というのは東大医学部の同窓会で、神奈川鉄門会はその支部である。
270名の会員のうち、出席者は50名ほどで、例年にない良い出席率だそうだ。僕も久方ぶりの出席である。
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東大の本郷キャンパスにはいくつかの門(入り口)があるが、最も医学部に近いのが鉄門だったのでその名がついたようである。
総会後、懇親会に先立って、昭和41年卒の吉村君の「臨床研修医制度について」という講演があった。

彼は今問題になっている悪評さくさくの卒後5年間の「臨床研修医制度」の見直し委員会の委員である。
今騒がれている医療崩壊の一つの原因はこの制度にあるとさえ言われている。
一番問題なのは、前期2年の研修制度とマッチングという採用法であり、取りあえず一年に減らす方向に討議しているという。
これは僕も全く賛成で、大体なんでこんなものをスタートさせたのか不可解であり、全廃して、臨床研修は学部教育に落とし込み、そのベッドサイドを充実すべきと思っている。

僕がこの極論を唱えるのは、半世紀前、医学部が発端で学園紛争始まったとき、青年医師連合(通称青医連)と一緒に、インターン制度廃止、と医局制度の改革に血道をあげ、挫折し、さらに北里大学で医局のない研修制度の確立を試み、これも失敗に終わった苦い経験からである。
医局制度は平たく言えば芸者の置き屋みたいなもので、悪しき面もあったが、日本ではその必要性もあったことは認めざるを得なかった。
結論から言えば、研修制度により医局制度が崩壊し、置き屋を失った芸者が右往左往しているのが現状と言える。

医師不足についても彼の分析は明快だった。
今医師は総数としてはそれほど不足しているわけではない。ただその地域専門による偏りが問題である。
さらに高齢でも診療を続ける医師の数は増えて続けている。
今医学部の定員を増やしても、それが一人前になるには最低10年はかかる。
そのころは却って医師過剰になり、いったん増えた医師を減らすのには50年かかることになる。

結論は、行政が場当たりにあちらこちらいじくって、さらに混乱を増大することはやめて欲しいということだった。
これも僕は大賛成である。
by n_shioya | 2009-06-29 22:31 | 医療崩壊 | Comments(2)




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