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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
2009年 06月 12日 ( 1 )
その時どうする?
東京に住む息子の一人が訪ねてきた。
“親父、そろそろ先のことも考えておいた方がいいよ”
“先って、老後のことか?”
“何言ってんだよ、もう後期高齢者じゃないか”
“ああ、逝っちまったときのことか?”
“ちがう、ちがう。逝っちまってくれれば世話ないけど、認知症になったり、寝たきりになったりすると一番厄介なんだ”
“じゃ、首でも絞めてくれるってのか。”
“冗談はやめて本気で考えてくれないと、俺たちもこまっちゃうんだ。やっぱり本人の意思も尊重したいし・・・”

つまり要介護になったらどうしてほしいか、自宅に出来るだけいたいのか、施設に入りたいのか、といったことらしい。
その時になって困るのは、お袋や子供たちだからともいう。

言われてみればそれはそうだ。
この数年、100歳前後の要介護の両親を抱えて、母親は2年前99で、父の方は昨年106歳寸前でなくなり、その後始末で追われてしまい、自分のことまで頭が及ばなかったし、また、誰でも考えたくない問題には違いないだろう。
要介護の状態、それを取り巻く日本の矛盾だらけの悲惨な状態を知り尽くしているだけに、そうなった場合、せめて自分の身辺をどうしてほしいか、子供たちにははっきり意思を伝えなければ、と悟った。

“わかった。じっくり考えて、結論を出す。”
“じっくりなんて余裕ないかもしれないよ、親父の運転を見ていると。
すっと天国まで飛んでってくれればいいけど、なまじ心臓だけでも動いていたら一番たちが悪いからな。“
と悪たれをついて帰って行った。

持つべきものは親思いの息子である。
by n_shioya | 2009-06-12 23:10 | 介護 | Comments(5)




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