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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
2009年 06月 04日 ( 1 )
培養皮膚ジェイス
20数年前、培養皮膚という新しい手法で、ボストンで体表98%という全身やけどの少年が救われたというニュースを覚えてられる方もあるだろう。
具体的には患者から切手大の皮膚を採取し、3週間ほど体外で促成培養をすると体全身を覆うほどの表皮シートが作成できる。

今年の二月、この治療法がやっとわが国でも保険適用になったことは、重症熱傷の患者にとっては、まことに朗報であった。
今日の学会で、これを手がけたJ-tecという会社から培養皮膚シートが「ジェイス」という名前で提供出来ることになるまでの経緯の説明があった。

朗報ではあるが問題は山積している。
まず、経費の問題。培養には莫大な費用がかかるので、一人当たり提供出来るシートの数には制限がある。
また、培養中に患者が死亡すると制作費の請求ができない。しかも現実にこの方法を必要とする患者は、元来が死亡率が高い重症患者である。
又、やけどの創面は決してきれいでないので、培養皮膚の生着率は必ずしも良くない。
等々である。

この培養皮膚の技術は、今は熱傷がターゲットであるが、他の問題にも適用可能である。
たとえば傷跡の修正
やけどや事故の後のひきつれなどに、従来の植皮だとそれに相当する面積の本人の皮膚を必要とし、同じ面積の傷痕を他の部分に作ることになるが、この方法なら、目立たぬところからわずかの皮膚を採取するだけで十分である。
まだ、まだ費用の点と仕上がりの点で、美容目的には実用的とは言えないが、いずれ再生医療の進歩で、これも可能となるだろう。

再生医療による細胞の操作で、本人の皮膚細胞を採取して、何らかの操作で細胞を若返らせ、本人の皮膚を張り替えるということもまんざら夢ではない。

医学は確実に進歩していく。
だが、それとともに医療費も増加することも間違いない。
このディレンマをどう解決するか。
病気以前の未病の段階で、体質改善を試みる、つまりアンチエイジング・メディシンもその一つの答えだと僕は言いたい。
by n_shioya | 2009-06-04 22:06 | キズのケア | Comments(6)




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