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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
2008年 03月 02日 ( 1 )
何故今ゴーヤ?
最近配偶者は「ゴーヤ」にこっている。
ゴーヤ」は今人気の沖縄の野菜で、沖縄人が長寿の理由の一つにされていが、最近彼女の友人が「ゴーヤジュース」を飲むようになってから、頑固な花粉症が綺麗さっぱり治ったと聞かされて以来である。

朝食の支度をしながら、「ゴーヤ」を切り刻んで缶入りの野菜ジュースに混ぜてミキサーに放り込む。
そしてガーッと言う轟音でも無いが、騒音とともに緑のごうやは粉砕され、ジュースと混ざり合って褐色のどろりとした液体になる。
このミキサーの轟音が反射的に、僕を留学時代の実験室に呼び戻す。

暑い夏だった。
僕はドッグラボと呼ばれるオルバニー大学の犬の実験室で、檻から丹念に集めた犬の糞ブレンダーにかけてホモジナイズする毎日を強制されていた。
犬の半数は胃切除を受けていた。
胃切除の後に起こる貧血が、胃を失ったことによる鉄の吸収阻害によるものかどうか、アイソトープの鉄を飲ませ、排泄物に含まれるアイソトープの全量を計り、切除群と正常群の吸収率を比較する実験だった。
胃切除の練習は有り難かったが、猛暑の中、糞をかき回して、中のアイソトープを定量するのは、決して楽しい実験ではなかった。
帰宅するとまず、すべての異臭を洗い流すべく、シャワーを30分ほど浴び続けたものである。

“さ、これを飲んで。”
今朝も配偶者から並々とコップに注がれた液体が渡される。
その茶褐色の色がまた、かつてのブレンダーの中身そっくりである。
僕はそれを、死刑を宣告されたソクラテスが、毒にんじんの杯を手にした心境で、ぐっと飲み干す。

“大体この色がよくない”とぼやくと配偶者は
絵の具の色だと思えばいいじゃない”といい返す。
そうか、ではボケ老人が自分の排泄物をよくなすりつけるようになるというが、アレは雄大な壁画を書いているというわけか。
何か奇妙に納得させられてしまった。

幸いまだ生きているが、何も効果も現れてこない。そもそも僕は花粉症とは無縁だから。
by n_shioya | 2008-03-02 15:47 | 食生活 | Comments(7)




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