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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
2008年 02月 15日 ( 1 )
不勉強な外科医と自称形成外科医
僕はブログのほかに、NPO法人アンチエイジングネットワークと、これもNPO法人創傷治癒センターの二つのサイトを管理している。

両方とも一番アクセスが多いのはFAQカウンセリングであるが、一番の悩みはネット上のカウンセリングの限界である。
一般的な質問なら良いが、多くの場合は患者の個人的な問題が多い。つまり拝見しなければ具体的な答えはしにくく、回答は一般的なものにとどまり、その先は専門医の診察を受けてというコメントになってしまう。

もっと困るのは、明らかに医師の不手際か、不勉強とおもわれる場合である。
自分が診察しないで、口出しするのははばかれるし、何かそれなりの理由もあったかもしれない。
だが多くの場合、それなりの理由というのは、別の日本語に置き換えると医師の不勉強になることが多い。
しかも常識的に考えれば、明らかに患者に不利な状況も起こりうるといった場面にときおり遭遇する。

その一つが、傷を縫った後の抜糸の時期である。
通常は四肢や躯間の場合は7日間だが、顔の場合は4,5日で抜糸すべきである。
それ以上縫合糸を残すと、糸の刺激で縫い跡が残ることがある。最近はナイロンなどの合成糸を使うので、昔ほど刺激は少なくなったが、それでも、不必要に糸を残す必要はない。もしそれで傷が開くようなら縫い方に問題がある。

何故われわれ形成外科医がこれほど抜糸の時期にこだわるか?
たとえ抜糸が早すぎて傷が開き幅広い目立つ傷跡が残っても、その修正は比較的簡単で、また可能である。
だが、傷と直角に、数本、数十本の縫い後が残った場合は、すべて含め広範囲に切り取って縫い寄せる修正が必要になる。

現在の常識で、もし縫い跡を残した場合は、術者の責任が問われても仕方がない。
でもケロイド体質ならしょうがないのでは?
まず、本当のケロイドというのはごくまれである。また、ケロイド体質ならなおさら早めに抜糸して、絆創膏固定で逃げたほうが無難である。

要約すれば,顔のキズを縫った場合
①抜糸は4,5日で行う
②後は一月から三月ほど3Mテープでの固定が望ましい。
これが原則である。

もし正当な理由、つまりそれなりの理由がないのに上記のことが守られないならば、並みの外科医なら不勉強として許されても、もし形成外科を名乗っているなら失格といわざるをえない。
そしてわが国では、患者や看護師の指摘で、おのが無知を悟らされた場合、突如猛り狂う"偉い先生"がまだまだ多いのが実情である。
by n_shioya | 2008-02-15 22:10 | 手術 | Comments(18)




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