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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
2008年 01月 06日 ( 1 )
医者選びのコツ
現役を退いた今でも、医者の紹介を頼まれることはしばしばある。
これが意外に難しい。
医者であっても自分の医者選びには頭を悩ますことが多い。

そもそもいい医者とは何だろう。
まず腕がいいこと、これには診断が確かで、治療、外科の場合は手術になるが、その腕がいいこと。
もちろん最新の知識にも通暁していること。
また、いくら腕が良くても、頭が良くても、おっかない先生は遠慮したい。つまりこちらの聞きたいことには分かりやすく、親切に説明してくれるないと困る。
じゃ、お前はどうだったと聞かれると忸怩たるものがあるが。

医者の紹介を頼まれた場合、僕はまずすでに誰かにかかっているかどうかを確かめる。
原則として、医者を変えるのは反対だからだ。
よほど特殊な病気であったり、その医者が医者仲間で定評のヘボ医悪徳医師なら別だが、通常は医者を変えればすべて検査をしなおしたり、同じことでも医師によって説明のニュアンスが違うと却って迷いが深くなるからである。
また、言い方は悪いかも知れぬが、並みの病並みの医師に任せたほうが無難である。

唯最近は“セカンドオピニオン”という考えが定着してきて、必ずしも転医のためではなく、とりあえず別の医師の意見を聞いて確かめたければ便宜を図りましょうと、セカンドオピニオン外来というのも生まれてきたので、活用されると良い。
ことに手術が必要な場合、外科医としては考え抜いた結論でも、突然手術といわれれば、素人でなくても、エッ、切らないと駄目ですか、とまずショックを受けるのが普通だろう。そこでセカンドオピニオンもやはり手術となれば、諦めもつくというものだ。
もちろん、“札付きの医師”の犠牲からもまぬかれることも出来る。

かってイエズス会の神父さんから相談を受けたことがある。カトリック系の病院で大腸がんで手術が必要を言われたという。やはり癌センターで手術を受けたほうが安心なのではという悩みだった。
話を聞いてみると、唯普通の大腸がんで、手術もルーティンのものである。幸い僕もそのカトリック病院と関係があり、外科部長も信頼できる方と知っていたので、たってと言われれば癌センターもご紹介できますが、今の病院でなんら問題ないし、院長も主任看護婦もカトリックで、むしろカトリック司祭にとっては、何かと好都合ではないか、また、入院環境も世俗の病院よりも優れているのではないか、と申し上げた。
だが、神父でもこんな時、世俗的に悩むものかと、いささかがっかりしたのも本音である。

そこで、医療というものは、医師とか看護師とか、また、医療設備とかいったものだけでなく、それ以上の次元の働きに、“神のご加護”とは言わなかったが、助けられるものだなど、“釈迦に説法”のようなことを付け加えた覚えがある。
そしてまた、良い医療を生み出すのは医師と患者の信頼関係であること。つまりこの先生にならすべてお任せします、たとえ結果はどうあろうと、と言うくらいの信頼が生まれれば、医師の力も最高のものが発揮されるものですよ。

このような僕のつたない説明に神父さんは納得してくださり、そのカトリック病院で手術を受けられた。
幸いに経過は良好で、30年たった今も、故国のハンガリーでまだ司祭として活躍されている。

医師自身の医者選びはまた別の難しさがあるので、次回に回す。
by n_shioya | 2008-01-06 20:27 | 手術 | Comments(14)




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