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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
今年最後の学会
今日もまた会。
第38回日本創傷治癒学会である。
場所は五反田の立正大学。会長は東邦大学の病理学教授石井先生である。

創傷治癒」とは傷がいかに治るか、またいかに治すかの研究である。
先日触れたモイストヒーリングもその手法の一つだが、そのほかに傷跡をいかにきれいにするか、床ずれを防ぐには等、形成外科や外科の根幹をなす学問分野の筈である。

だが、美容外科などと違い儲けにつながらない地味な分野なので、30年前に僕が興味を抱いて首を突っ込んだ頃は、あまりついてくる人はいなかった。
口の悪い某教授などは、“塩谷先生がお好きなわけのわからぬ学問”、と揶揄してくださったほどである。
それが、分子生物学の発達で、細胞分子レベルで傷の治りのメカニズムが解明されるようになり、さらには「再生医療」にもつながり、前途洋洋たる学問になった。

だが、研究、開発に莫大な設備、試薬などが必要な「金食い虫」なのが難点である。
しかも治療面でも今の保険制度では、「丸め」といってそれぞれの疾患の治療費に組み込まれてしまい、どんな優れた治療法でも、まま子扱いにされ、その成果を生かすことが難しい。
このような研究、治療が進歩すれば、長い目で見れば医療費の節約につながるはずだが、視野狭窄の縦割り行政で、ビジョンなき経費削減に憂き身をやつしている霞が関の村民には、「費用対効果」といった成熟した視点は理解の外のようだ。
今年最後の学会_b0084241_14295248.jpg

僕の今回の役目はコンバテックのイーブニングセミナーの司会だった。
テーマは足の循環障害と床ずれだったが、改めのこの10年間の進歩に感銘を受けた。

とまれ今年の学会はこれが最後である。本当にこの一年、我ながらご苦労様でした。
by n_shioya | 2008-12-05 22:36 | キズのケア | Comments(4)
Commented by 晃晴 at 2008-12-06 10:17 x
創傷治癒の領域での看護師の係わりについて歴史的な話を聞けて勉強になりました。
Commented by aseamoon at 2008-12-06 15:46
毎日 読んでいますよ~ 本当にこの1年 ご苦労様でした。 先生は皆に求められている方ですから どうか 疲れすぎないでください。
アヤメ
Commented by n_shioya at 2008-12-06 17:51
晃晴さん:
頭の固い無能な医師に対する勉学熱心で患者思いの看護師さん達の苦しい闘いはいまだに続いています。
Commented by n_shioya at 2008-12-06 17:53
aseamoonさん:
好きなことだけを、適当に楽しんでやってますのであまりご心配なく。


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