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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
今一冊の本を前にして、僕はどこまで本音を語ろうか迷っている。
その本とは「霞が関の逆襲」で、著者は皆様よくご存じの江田憲司氏と高橋洋一氏である。 まだ読み始めばかりである。 だが云わんとしていることは分かっている。それだけに読むのが怖い気もする。 つまり日本の政治、行政は癌に侵されている。しかも体中に転移している。その癌とは官僚支配である。 昔僕は゛廊下トンビ”という役を長年やらされてきた。 学会のため、大学のため、予算を獲得し、場合によっては法律改正まで持ち込まねばならぬ大仕事である。 そのために、官庁の廊下を飛び回る役は、“廊下トンビ”と呼ばれていた。 これを40年やらされれば、官僚の哀れな生態は実によくわかってくる。 哀れというのは、もしひとかけのプライドでもあったら、異物反応で生きて行けないないのが官僚であることが、いやというほどわかったからである。 「霞が関」で最優先するのは「村の掟」である。 その具体例や、それに守られ横行している悪弊の数々は、おそらく前掲の著書にあふれているだろうし、このブログでもおいおい取り上げたいと思うが、まず国民が捨ててほしいのは、官僚は国家のため、国民のためを考えているという幻想である。 国民のためなどと本気で言ったら、はしたない、の一言でかたずけられるのが霞が関である。 そして官僚は絶対に責任を取らない。 そして税金は国民のものという考えは一切ない。すべて自分の金で、いかにそれで他人をというのは政治家を含め、コントロールするかということしか考えない。 それでなければバブル崩壊、年金の振り込め詐欺、公文書偽造等々、あれほどのチョンボというより、詐欺まがいというより、明らかな犯罪行為を犯しても、だれも処罰されないではないか。 だが官僚個人を責めるのは酷かもしれない。 村の掟が彼らに、自己保存と増殖、権力への病的な執着、そして人を蹴落としての出世を価値観として要求する。 そのためにはどんな破廉恥な言動でも、鉄面皮に押し通す勇気が、村の生活で涵養される。 官僚制度は日本の進歩に立ちはだかる巨大な壁である。しかも国に巣食うシロアリの群れである。 これを改革するには、官僚自身が恥を知り、他人を思いやること、つまり自己改革を始める以外にない。 この制度によっていかに自分の人間性が腐食されてきたか、思い直してほしい。 奴らだってなにも好き好んで、恥をさらし、人間性を削っている訳ではないと思う。 そのための手立ては? That is a question!
by n_shioya
| 2008-10-21 22:53
| コーヒーブレーク
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Comments(4)
Commented
at 2008-10-22 01:51
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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アヤメ
at 2008-10-22 13:52
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このような見苦しい日本の社会で 先生の医者としてのミッションは何だったのですか? 先生がしたい医療は出来ましたか? 医者として どうやって希望を持って生きてこられたのですか?
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n_shioya at 2008-10-22 21:52
REIKO さん:
日本国民は騙されているのか、寛容なのか、呑気なのか、あまりにも甘すぎます。政府と政治家に対して。 一度も、何らかの形で、革命に相当する洗礼を受けていないからでしょうか。 セミナーの宣伝ありがとうございました。 きっといいセミナーになると思います。
Commented
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n_shioya at 2008-10-22 21:55
アヤメ さん:
僕が帰国した時は、まだ形成外科は揺籃期で、にーづに対応する体制がなく、ある意味で苦労は多いが、やりがいのある時期でした。 そして40年前位の学園紛争は、医学部が発端で、みな真剣に医療改革に取り組んだ時期でした。 まだ、希望を捨てたわけではありません。
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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