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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
我が家では新聞を取っていない。テレビも導入されたのはつい去年のことである。 何故? 大上段に振りかぶれば、僕は日本のジャーナリズムを信用していないからである。 そもそもジャーナリズムの使命は真実の報道にあるといわれるが、真実とは何かというと議論は難しくなるので、ここでは省いておく。 ただ言えることは、国家権力は自分に不利な事実は本能的に隠蔽しようとする。 それを暴くのがジャーナリストの役目とすれば、日本の記者クラブ制度は、ジャーナリストの自殺行為に等しい。 ジャーナリストの使命は、自分の嗅覚を働かせ、足で稼ぎ、自分の目で見、耳で取材することにあると思う。 それを、ぬくぬくと記者クラブでタバコをくゆらし、大本営発表をありがたく拝聴する。しかも、報道は見事に各社足並みを揃える。 これは一種の官製談合で、その使命と矛盾していることはなはだしい。 しかも、このクラブは排他的なことにおいては、鉄の結束を誇っている。 というのは表の議論で、新聞を止めたのは配偶者が新聞配達と喧嘩したからである。 以前は夫婦で海外出張で留守をすることが多かった。その間無用心なので、配達は止めてもらう。 だが、あるとき帰宅すると、新聞が門の郵便受けからあふれ出していた。 “駄目じゃないの”となじる彼女に対し、配達人は“そんなに留守勝ちなら止めたらどうです。” “ええ、止めますとも”と売り言葉に買い言葉で、新聞と縁を切ったのがもう30年も前である。 テレビはただ買わなかっただけである。 大体が低俗な番組だし、もっと低俗で本当に僕が見たい夜半の番組は見させてもらえそうもなかったからだ。 今になって子供らは、家にテレビがないのを隠して学校で話をあわせるのは本当にしんどかったと打ち明けてくれる。 それでも親は何も不自由は感じなかった。 例えば首相が辞めれば自然に伝わってくるし、大体名前を覚える間もなく交代するので、内閣が変わっても庶民にはどうと言うことはない。 そのかわりコーヒーショップなどで古新聞があればちょっと覗いてみる。すると一週間前の記事でも新鮮に感じるから、かえってありがたい。 ところでこの僕の持論である「記者クラブの害毒説」が新書で取り上げられた。 「ジャーナリズムの崩壊」著者は上杉隆氏である。 安部首相が内閣を投げ出したのは、上杉氏の「官邸崩壊」が出版された直後だったのを思い出す。 それはあたかも阿部内閣のご臨終を予言したような、タイミングの良さだった。
by n_shioya
| 2008-09-12 21:12
| コーヒーブレーク
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Comments(17)
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
TSUDAです。先生のブログに感銘を受け、私もブログを作りました。なので名前がvicoprofenとなってると思います。私はテレビでニュースを見て、真実をネットから探します。テレビはコントローラーの様なもので、国家に有利な情報を送り、私たちをコントロールします。先生のような立派な方がジャーナリズムの現状をハッキリ言ってくれると、とっても勇気が湧いてきます!
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先生、ジャーナリズムといえども営利目的団体であれば、スポンサーに対して恣意的な報道をするのは当然ですよね。
私は真実の報道に少しでも近づく方法として、複数のメディアに接することを心がけています。 「左側に立てば真ん中も右に見える」とは、かつて日本の報道の主流が左がかりだった頃の至言ですが、最近は逆の傾向もあるようで、自分を見失わないようにするのが大変な世の中ですね。
塩谷先生にまったく同感です。昔からマスコミは大本営発表を垂れ流しているだけで、だれでも出来ます。どのテレビ、新聞でも同じ内容、こっちが知りたいことは分かりません。いつの時代でも権力が正義です。先生のように少数ですが本当のことを言ってくれる人がいて心強いです。これからもブログ楽しみにしています。
しかし、そのようなマスメディアのお陰で美容外科医は大儲けしていませんか。
テレビは美容ブームを煽り、いちおうアリバイ作りに「推奨しているのではありません」と断り書きのテロップを空々しく。 専門家にあるまじき医療過誤事件を起こし、裁判でも断罪された医師が学会でも面目丸つぶれで、権威を失ったならあとは金ということでニワカに美容クリニックをファッションの街で開業し、御用美容ライターを使い、ファッション雑誌に記事なのか広告なのか区別がつかないものを掲載する。 ちょっとでも批判すれば業務妨害だ名誉毀損だと言って権力にすりより、偏向した警察官や裁判官によって、「国家に免許を与えられた医師は正しいに決まっている」という前提で弾圧が始まる。 これではジャーナリズムも報道の自由を行使できず腐敗するに決まっていて、その多大な恩恵を医師たちは教授していますよ。
違うんだよ。そんなマスメディアの恩恵を受けてる先生がこう言う記事を書くところがみそなんじゃん(笑)。以前私は警察の天下り社会法人の汚職を調査してた報道部に招待され、テレビ局へ行きました。覚悟を決めて全て告白。しかしニュースは取り上げることなく闇の中へ。なぜ?と聞いたところ「視聴率が取れないから止めた」だって。ちょいちょいちょい、内部告発って命がけなんだぞ!
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
先の投稿で最後に「教授」と変換間違いをしていましたが「享受」の誤りです。訂正させていただきます。
また、「違う」というご意見を頂きましたが、ジャーナリズムの一般論的批判は内部告発とはほど遠いものです。 佐々木輪子の漫画「おたんこナース」のモデルになった東京K病院でこんな医療ミスがあったけれど、それを権力が脅して報道を潰したんだぞ、というくらいにならないと命がけの告発とは言えません。 なのに、現実は「持ちつ持たれつ」の関係でありながら相手方だけを批判し、それがちょっと気が利いた者なら誰でも知っているような一般論では、情けないとは思いませんか。
元報道さん:
まあ、そういうわけです。
valkyries さん:
40年前、朝日の重役に報道と営業の二者選択を迫られたら?と聞いたところ当然のようにそれは営業ですよと言われました。 問題は、日本では記者は出世すると経営陣に入ってしまうことのようです。
ruhiginoueさん:
今回はもっぱら政治部を頭に置いて書きました。経済、外交も似たた面はあるかもしれませんが、社会部、医学部、科学部となるとそれぞれがスタンスが異なり、また行政と同じに縦割りで、十派一からげに議論はできないようです。 例えば美容外科の弊害は社会部的に扱われ、医学的な観点からの議論は、科学部では避けるといったように。 悪徳美容外科の問題は今までも取り上げましたが、また改めて。
vicoprofenさん:
確かにテレビの限界は、どんな大事件でも、ビジュアルにアピールできないと、没にされると言うことのようです。 また、民放の場合はやはりスポンサー様々のようですね。NHKは国家がスポンサーのように。
マサトさん:
了解しました。相談して返事します。
ruhiginoueさん:
不勉強なので、おたんこナースについて知りたいのですが、何に掲載されているのですか。 ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
メディアと担当部署と担当者によって違いがあることは、もちろんだと思います。
『おたんこナースは』かつて勤務していた女性看護師の体験にもとづいた本を漫画にしたもので、「ビッグコミックスピリッツ」で1995年から1998年にかけて連載されました。単行本にもなってます。 漫画では病院の建物から入院患者着までそっくりに描かれています。
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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