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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
炭火焼のコツ
先ほどNHKテレビの「ためしてガッテン」で“炭火焼きのコツ”をやっていた。
バーベキューの炭火起こしには皆苦労するが、それを新聞紙少々で2分で着火させる方法と、肉を手品のようにジューシーに焼き上げる方法である。
二つとも、“目から鱗”と言える思いがけない秘訣であった。
昔、僕が同じ番組で傷の湿潤療法で、「傷を乾かしてかさぶたで治すのは間違いだ」と説明して、パネルの皆さんから、“目から鱗が・・・”と言って感心されたのを思い出した。

其の“炭火焼の秘訣”はネットでお調べいただくとして、番組の中で炭焼きの名人が、炭火で風呂を沸かしているのを見て、“幸せそうな顔ね。”と配偶者は感嘆の声を上げた。

そう、僕も昔は風呂焚きの名人だった。戦後まもなくだから、まだ東京でも薪を炊いてで風呂を沸かしていたのである。
中学2年だったが、其の頃は家事が大好きだった。
雨戸の開け閉め、全員の布団の上げ下ろし、さすがに料理はできなかったが、勿論皿洗い、そして薪でご飯を炊くのは、水加減、火加減を含め我が家では僕は名人の域に達していた。
中でも“風呂の釜焚き”は、薪をくべ、ぼうぼうと燃え盛る炎を眺めている間は、合法的に学業からも開放され、まさに至福の時だった。

失敗だったのは、ある時お袋に、“これだけ一生やってられれば、こんな幸せなことはない”とうっかり口を滑らしたことである。
今言う教育ママのハシリだったおふくろは烈火のごとく怒り、“とんでもない心得違いです。あんたは勉強だけしてればいい。もう家事を手伝うことはないから、一切手を出しなさんな。”と台所から締め出されてしまった。
僕が洗濯、料理一切したことのない夫となったのは、こういういきさつがある。

もしあのまま医者にもならず、風呂の釜焚きを続けていたら、もっと素直な人間に育って、兼業主夫?もこなし、あの炭焼き爺さんのように幸せな顔になれたのでは、とふと思ったが、配偶者に口を滑らすのは控えておいた。
“何よ、粗大ナマゴミのくせに”といわれるのがオチだからである。
by n_shioya | 2008-09-10 22:28 | コーヒーブレーク | Comments(6)
Commented by icelandia at 2008-09-10 23:06
火を見るのは落ち着くし、それを上手に炊きあげるのは、きっと芸術だったことでしょう。ロマンだなぁ。

あれは確か90年代の半ば頃か、アメリカ版のマリクレールか何かの女性誌を購読していて、そこで傷は濡らしたままにした方が早く直るという記事を読んで仰天し、実際に試して実感し(すごくキレイに直った!それも早かった!)その時から家族や友人に伝授しています。しかし私は医療関係者でもないため、母は未だに信じてくれません。やはり「信用」って大切だなぁと思います。お医者様が言えば一発でみなさん信じますよね。

火炊きの名人は自分が幸福でも、医師の方が他人を幸福にできる機会は多いと思うので、お母様は正解だったのではないでしょうか。
Commented by TSUDA at 2008-09-11 00:44 x
傷は湿ってたほうが完治が早いなんて知りませんでした。為になるな~
Commented by きのこ組 at 2008-09-11 03:34 x
先生は昔々パンドラの箱を開けてしまったので、もう、憧れの”釜焚き・炭焼き少年”にはなりたくてもなれません。

あきらめて、プロの料理人さんに炭焼きステーキを焼いてもらって、パロマの自動湯沸かし器に風呂を焚いてもらってください。

いろいろあきらめさせてすみません。ふふ
Commented by n_shioya at 2008-09-11 18:56
TSUDAさん:
まだまだ湿潤療法の啓蒙が必要なようですね。
頑張ります。
Commented by n_shioya at 2008-09-11 19:01
icelandiaさん:
夏でも山小屋に行くと、まず薪をくべ、暖炉の火を楽しみます。
いわゆる“火遊び”と違って、危険は伴わないので、安心してチーズをつまみにワインを嗜み、ゴルゴ13に読みふけるのが至福のときです。
Commented by n_shioya at 2008-09-11 19:03
きのこ組さん:
パンドラの中身も悪くはなかったです。
だが、まだ最後に残っているのは何でしょうね。


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