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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
今年の夏は暑かった、とまだ過去形で言う時期ではないが、先日の豪雨以来多少しのぎやすくなったようだ。
“信幸なあ、暑さがこたえるのは俺も年を取ったのかも知れん”と親父が嘆いたのは、思えば100歳のときだった。 40度近い、今年以上の酷暑だった。 いつもなら、猛暑だろうが、雪が降ろうが、キャディとだけでも一ラウンド廻ってくるのが常だが、其の日はハーフで戻ってきて、初めて“老い”を感じたようである。 同じ意味で僕が“老い”を感じたのは親父よりも30歳も若い70歳の頃、ニューヨークの娘を訪ねたときである。 娘のアパートは貿易センタービルのすぐそばにあった。 ニューヨークの夏は蒸し暑さがないだけ、かえって気温は高い。其のときは40度を超えていたのではないかと思う。 マンハッタンの突先にあるバッテーリー・パークを孫娘と手をつないで歩いているうちに、クラクラっとなって、暫くベンチに横になって立ち上がることができなかった。 “日差しが恐い”、と感じたのは後にも先にも其の時だけである。 同時多発テロで貿易センタービルも、我々が定宿にしていたホテルマリオットも崩壊したのはそれから数年後だった。 娘と孫は間一髪で脱出に成功した。 その後アメリカ人の弁護士と再婚し、さらに二人の孫を増やし、今はアッパー マンハッタンで幸せに暮らしている。 親父のほうは今年の3月、106歳マイナス10日で他界した。 其のほか、2年前の母の死、長男、長女たちのところでの孫たちの増殖。 思えば僕が“老い”を感じてからの6年間、色々な出来事があった。 それだけ“老い”も進んだと言うことだろう。
by n_shioya
| 2008-08-21 23:37
| コーヒーブレーク
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Comments(12)
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きのこ組
at 2008-08-22 01:28
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私は元祖帰国子女で”バナナ日本人”で、三橋美智也の”古城”ではありませんが、栄華を極めたものが消滅した後、残った残骸に哀愁を感じるのは日本人特有のセンチメントでしょうか。。。もしくは歳のせいでしょうか。。。
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きのこ組
at 2008-08-22 01:34
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文が下手でごめんなさい。
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こでまり
at 2008-08-22 09:20
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早朝庭先に出たら、ほのかな秋のにおいが!たまらなく幸せ気分になりました。若いころにはなかった感覚です。。。ところで昨日、渋谷文化村で「画家と庭師とカンパーニュ」を観ました。前に先生が薦めてくださった仏映画です。ありがとうございました。こころにズシンと響きました。清らかな心もちになれたような気がします。(自分の場合すぐに魔法が切れてしまうのには困ったものですが。。)
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n_shioya at 2008-08-22 20:58
きのこ組 さん:
元祖帰国子女ですと、色々とご苦労もあったでしょう。また、其のお話も聞かせてください。 僕もほぼ元祖フルブライト留学生ですが、できればそのまま米国に永住したくなりました。それだけに帰国したときのカルチャーショックの方が、渡米時のショックより遥かに大きかったのを思い出しています。
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n_shioya at 2008-08-22 21:00
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925
at 2008-08-23 15:59
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同時多発テロの2週間後にトロント大学に主人がポスドクで留学しました。
今でも、あの時のことや、自分たちの今後の留学生活がどうなるのか非常に心配した事を思い出します。 向こうで、もう一人子供を産み、帰国した時の日本に微妙な違和感を感じました。 外から、客観的に日本を見る事ができ非常に有意義な体験でした。
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n_shioya at 2008-08-23 22:43
925さん:
トロントはいい街ですね。ウォーターフロントは楽しいし。医学部のレベルも非常に高いです。 それより僕はカナダ自体が大好きです。 自然も人たちも。 アメリカのナイーブさとヨーロッパのソフィスティケーションが適当に混ざった感じで。 誤解を恐れないで言えば、僕にとってカナダの女の子の魅力もその辺にあるようです。
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Doc.K
at 2008-08-27 13:50
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カナダのBiculturalismiからMulticuturalisumへの発展はとてもうまくいっておりますが、これからは多少困難に直面するのではないかと思ってます。ダイアン・ラヴィッチ (Diane Ravitch) のアメリカとカナダのMulticuturalismの考察は興味ありますね。 トロント、1968年に5日間滞在しました。ずいぶん昔だな~~~~
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n_shioya at 2008-08-27 21:55
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Doc.K
at 2008-08-28 08:45
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著書は読んでませんが、彼女は「人種のるつぼ」(米国)と「文化のモザイク」(カナダ)という言葉を使って考察しています。
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n_shioya at 2008-08-28 21:42
Doc.Kさん:
調べてみます。
はじめまして、これからお願いします。
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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