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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
ドゥベーキーが亡くなった。
マイケル・ドゥベーキー。享年99。 心臓血管外科の神様だった。 彼が1964年に発表した心臓のバイパス手術はただちに世界中に広まり、其れで救われた人は数知れない。 そのほか、大動脈瘤の置換術、人工心肺等文字どうり心臓血管外科のパイオニアだった。 ベイラー大学に心臓外科のセンターを立ち上げると、世界中から患者が殺到し、90歳で手術をやめるまでに手がけた数は60000人といわれている。 97歳のとき、弟子によって大動脈の手術を受けたが、それも彼自身が1954年に発表した方法である。 其の手術からは完全に回復している。 勇猛果敢な運転で知られ、彼の赤のマセラッティがヒューストンの町を駆け抜けるとき、パトカーも邪魔を控えたという伝説すらある。 ちょうど昨日読み終えた「アート オブ エイジング」には彼のために一章が割かれていた。 その著者によれば、彼も食事は質素だったそうだ。やはり、粗食、小食は長生きの秘訣らしい。 また、こうも書かれていた。 著者がドゥベーキー夫人に、“ご主人の超人的な活動の原動力は何か”と聞いたところ、こともなげに,“ラブですよ”といわれたという。それは大勢の患者の愛に包まれていたからだと言う。 “夫は患者を救うことしか頭になかった。其の報いとして患者から与えられた“愛”が、活動の源泉になった”と婦人は言い切ったそうだ。 (合掌)
by n_shioya
| 2008-07-13 17:40
| アンチエイジング
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Comments(6)
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at 2008-07-13 22:40
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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icelandia at 2008-07-14 16:49
「愛」や「祈り」が治癒や原動力になるのは、昔からそこはかとなく言われてきたことですね。前のブログのお父様の原動力も「感謝」を受けるということではと解釈して読んでいました。そこで思い出すのがビートルズの「All You Need is Love」です(ミーハーでごめんなさい)。でも、真理だなぁと思うのです。
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とらいあんぐる。
at 2008-07-14 16:50
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はじめまして。
タイのフリーペーパーに「マゴット・セラピー」のことが書いてあり、検索してここまでたどり着きました。 どんなブログかと興味半分覗きましたが とても面白くためになる内容が多かったです。 機会あれば、またお邪魔させていただきます。
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n_shioya at 2008-07-14 23:03
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n_shioya at 2008-07-14 23:05
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n_shioya at 2008-07-14 23:07
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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