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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
八ヶ岳には魔女が棲んでいる。
野辺山の駅から農耕道路に入り、北西へ車を走らせると、「森の魔女達」と書かれた、箒に乗った魔女のサインポストが現れ、矢印が西のかなたの森を指し示している。 そこには農家を改造した倉庫のような二階建ての棲家があり、小さなお店がそれに隣接している。 魔女の衣装やグッヅのほかに、リバティの可愛らしい女性用の生地が並べられ、値段も手ごろなので、配偶者はここを訪れるたびに、自分や孫達のワンピースを仕立ててもらうことにしている。 当然のことながら魔女は仕立てが上手で、お代も魔法みたいに安い。 其れが先月立ち寄ったときは、“暫くお休みします”と、お店の前にサインが出ていた。 “魔女にもお休みは必要なのね”と配偶者はがっかりした様子である。 “でも、どこへ行ったのだろう?”と僕もいささか気がかりになった。 すると今週、クリニックのそばの映画館、シネ・スウィッチで上映中のポスターが目に入った。 「西の魔女は死んだ」と書かれている。 もしや関係があるのではと、早速配偶者に話すと、原作はとうに評判の本で、今ちょうど読んでいるところだと言う。 実に面白い本だが、「森の魔女達」のことではないようだと言う。 そして一昨日、二人でシネ・スウィッチまで確かめに出かけた。 それは登校拒否の女の子とおばあさんとの交流の物語であった。 そのおばあさんが実は魔女でもあるということらしいが、なんとロケーションは野辺山近辺で行われたようだ。 山や森や高原も、僕達にとっては見慣れた風景である。 それがこの作家の持ち味らしいが、ありふれた日常の現実と自然の神秘がない交ぜになった不思議なお話だった。 死んだ「西の魔女」は僕達の「森の魔女」では無いことが分かったのでとりあえずは安心し、次回山に行ったとき、また棲家を訪ねてみることとした。
by n_shioya
| 2008-07-04 16:46
| コーヒーブレーク
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Comments(4)
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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