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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
老いの兆しーその3
そのほか,順不同だが,老いを感じさせられたときとは、

人の名前が出てこなくなった時。
これは万人共通のようだ。
なぜ名前だけが出てこないのか,それともほかのことは思い出せないことすら気がつかないくらいボケてきているが,名前だけは日常必要なために浮き彫りされるのか,このあたりは脳の回路の老化の解明が必要なところである。

時差ぼけがとれず,1週間もかかるようになった時。
僕は50歳台までは時差ぼけがなかったというか意識したことがなかった。
到着した日あたりはちょっと変なときに眠くなる程度で,一晩ぐっすり寝ればもうもとに戻っていた。
それが,学会でニューヨークのウォールドルフ・アストリアに泊まり,毎晩,朝三時ごろ突如目がさめ,それから寝付けないことが続き,ああこれが時差ぼけかと気がついたのが55歳のときだった。
それからはもう駄目である。回復に最低1週間はかかる。
しかも東回り,つまりニューヨークがよくない。ヨーロッパに行く西回りは比較的順応しやすい。
これは誰でも同じらしいが,人間の元来の睡眠サイクルと関係づけて説明する生理学者もいる。
元来人間の体内時計は25時間で、普段はそれを無理に早めている。だから西回りで遅らせるのはらくだが、反対に東に行くと更に早めることになるので、調整が難しいという。

確かに体力も落ちてきた.特に回復が遅い。
例えば週末。
昔は毎週末学会や行事でつぶれても何ともなかったのが,最近は週末に充分休めないと次の週にひびくようになった。
いずれにせよ、調節機能というか復元力が衰えるというか、幅が狭くなるのも老化の特徴だろう。

そして老化で亢進して厄介なのが嫉妬心
年をとるほどに嫉妬心も平行して上昇するのはよく見る現象である。
加齢とともに体力を含めすべての能力は衰えていく。そこに立ちふさがる若者達。
老いたライオン”ではないが脅威に感じ、身を守ろうとするのが嫉妬心につながる。
女と違い,男では嫉妬心は若い頃から,世のため人のためという大義名分の衣をかぶっているのでなおややこしくなる。

頭の柔軟性の中に,自分を客観視する能力も含まれるとすれば,その能力が嫉妬心の増加に反比例して失われていくところに問題の根の深さがある。

同じ“老いの兆候”でも,自覚できるものはまだ救いがある.問題は自覚そのものが老いてしまうことにある。
それが認知症の始まりというべきか。
by n_shioya | 2008-06-03 22:49 | アンチエイジング | Comments(7)
Commented at 2008-06-04 03:48 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2008-06-04 12:09 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 岡部 美由喜 at 2008-06-04 18:22 x
自覚そのものが老いてしまうというよりは、年を重ねられての寛容さが増すということではないでしょうか。わたしはそうおもいますが・・・・
Commented by n_shioya at 2008-06-05 18:38
山路さん:
何時も有難うございます。
でも、今時の若いものも、海外では立派にボランティアをやっていますね。
Commented by n_shioya at 2008-06-05 18:39
バンビーナさん:
男の嫉妬は世界平和も乱すから恐いですね。
Commented by n_shioya at 2008-06-05 18:41
岡部 美由喜 さん:
男性更年期の専門家の熊本先生は、男が寛容になるのはテストステロンが減った証拠だと、意地の悪い見方をされてます。
Commented at 2008-06-06 00:14 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。


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