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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
ラマンチャの男
依然、あるカトリックグループの集会のテーマソングだった「見果てぬ夢」を、今日帝劇の舞台で久々に聴き、不覚にも目に涙した。
幸四郎の「ラマンチャの男」である。

ラマンチャの男_b0084241_9441384.jpgドンキホーテはもう日常の慣用語の一つである。
だが、あの膨大な長編を、翻訳にしても全篇読破された方はどれほど居るだろうか。
自慢では無いが、僕は八ヶ岳の山小屋では一夏かけて読破した。

あのセルバンテスのスペイン的な、スケールの大きな風刺の世界は、ダリの奇抜さがドストエフスキーの粘ちっこさで展開されたようなものだといったらお分かりになるのではなかろうか。
そしてミュージカルの「ラマンチャの男」はドンキホーテでもあるがセルバンテス自身でもあるといえよう。

幸四郎のドンキホーテは、65歳の老いを感じさせぬ堂々としたものであった。松たか子以下助演の俳優陣もよく頑張った。

かつてのカトリックの集会では、各人の信仰の分かち合いの後、皆で「見果てぬ夢」を合唱して閉会する慣わしだった。なぜか皆、涙して歌ったものだった。

男は皆心の中に、何がしかのドンキホーテを宿している。
普段は何とかそれを宥めすかし、手慣づけているが、気を許すと不死鳥のように魂を占拠してしまう。

僕は今別のブログで“見果てぬ夢”を叫んでいる。
人はドンキホーテ的だという。
そうそれこそまさにドンキホーテだ。
立ち向かう風車は?
言うまでもなく「医療崩壊」である。
by n_shioya | 2008-04-06 21:46 | 医療崩壊 | Comments(5)
Commented at 2008-04-07 02:54
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by katz at 2008-04-07 03:43
塩谷先生に伺いたいのですが「小泉改革」とやらに端を発した現在の異常な医療行政のヘゲモニーを握っているのは厚生省と財務省どちらなのでしょうか?
Commented by n_shioya at 2008-04-08 20:22
katz さん:
直接には厚労省でしょうが、やはりすべてにおいて元凶は財務省ではないでしょうか。
彼らが予算と収税という飴と鞭で、政、財、官を恣意的に操っていると言いたいです。
Commented by n_shioya at 2008-04-08 20:24
山路さん:
雲の上から人間の世界を見たらどんな感じでしょうかね。
哀れというか滑稽と思うか、でもそれも雲の上のお方の責任のような気もしますが。
Commented at 2008-04-09 02:45
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。


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