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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
昨日は宮本亜門とジュリー・テイモアの対談を楽しんだ。
![]() 「創造の作り手、創造の届け手」という、日米の文化交流に尽くしてきたジャパン・ソサエティー(ニューヨーク)の創立100周年の記念してのシンポジウムであった。 メディアの多様化は放送とネット、ライブと再生の線引きをあいまいにし、創造の現場に大きな影響を及ぼしていまる。いま何が起きているのか。 宮本亜門氏とジュリー・テイモアらが語り合いった。 ジュリー・テイモアはブロードウェイミュージカル「ライオンキング」の演出で一躍有名になったが、メトロポリタンの魔笛の演出も好評で、これもメトの定番となった。 亜門氏はご承知のように、ブロードウェイで初の東洋人演出家として「太平洋序曲」を手がけ、その他幾多のミュージカルを成功させている。 司会者の切り込みも鋭く、お二人の演出にかける情熱と本音がよく伝わる、迫力のある対談だった。 ジュリーは外から東洋、特に日本を眺め、自分の世界に取り入れたのに対し、亜門氏は内に秘めた日本美をアメリカで開花させたと言えようか。 お二人の対談に触発された僕は、次の質問をぶつけたくなった。 「ジュリーが話しの出だしで触れられた詩の世界。そのの対極にある医師、つまり俗物の塊としての陳腐な質問をお許しいただきたいのだが、」という前置きで 「前衛と言う言葉は不適当かもしれないし、お二人の演出がそうだと言うわけでは無いが、いあゆる前衛的な芸術はとかく判じ物めいたものが多い。 ピカソは“解説はやめて欲しい、ただ感じてくれればよい。”とぬかしているが、俗物はそれだけでは不安である。 もしあなた方のメッセージが大衆に届かぬ場合、受け取る側のレベルの低さと考えるか、提供側の独りよがりと反省すべきか、そのギャップをうずめる責任はどちらにあると考えられるか、またどううめるべく努力をすべきか?」 と愚問を発したかったのだが、幸か不幸か時間が押して、質門は出来なかったのが心残りである。
by n_shioya
| 2008-03-09 22:18
| コーヒーブレーク
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Comments(2)
![]() ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
山地さん:
長男は彫刻家ですが、もともと口数が少ないのが、ますます言葉を倹約するようになってきました。要は作品を見てくれということでしょうね。
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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