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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
「国家の品格」、「女性の品格」、それでも足らずに今度は「親の品格」。
いい加減にしてほしい。もう“品格”には食傷した。 大体藤原正彦氏が良くない。空疎な内容で(池田信夫ブログとそのコメントから察すると)国家だの品格だの振り回して。 数学者は数学者らしく、サイン、コサインでも唱えて居ればよい。 大体品格のある奴は、品格など気恥ずかしくて口にしないものだ。 また出版社も、柳の下のどじょうを何匹も狙って。商売、商売だ。 それこそ「本屋の品格」でも出版したらどうだ。 とは言うものの、実は僕はどの本も読んでない。読む気にもならない。そもそも“品格(ひんかく)”という言葉が気に入らない。 これまで“ひんかく”ならぬ“顰蹙(ひんしゅく)”をトレードマークにしてきた男だから。 われわれ国家に陥れられた昭和一桁にとっては、“品格”など、“武士道”や“万世一系の天皇”そして“八紘一宇”と同列の欺瞞に満ちた「大和言葉」である。 大体“品格”など主観的なもので、体制側が特に自民党や文科省あたりが、自分の主張を正当化するための胡散臭い手段に過ぎない。そして“品格”を無辜の民に強要する側は、“品格の皮”をかぶって、やることは“面従腹背”。まさに“霞ヶ関の村人”の生き様だ。 だが、これだけ毒づくと、やはり中身を点検しないと片手落ちな気がしてきた。 明日有隣堂にでも出向いて、714円どぶに捨てるつもりで、新潮新書を買ってくるか。
by n_shioya
| 2008-02-12 23:59
| コーヒーブレーク
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Comments(10)
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○子
at 2008-02-13 00:21
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確かに、
品格を語った時点で、 すでに品格が無い証拠ですよね?
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ノンブレイク
at 2008-02-13 00:23
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先生、飛ばしてはるな〜と感心いたします。しかしながら、「品格」は戦時中の帝国主義日本だけのものでも、大和言葉でもなく、むしろ漢意の言葉。藤原正彦本にまったく罪はないと思われますし、矛先は二匹目の泥鰌便乗商魂あこぎの出版界へ向けてくだしゃんせ。便乗物を本気にしてる人はカモですからいいんですよ〜。経済促進に貢献してます。
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icelandia at 2008-02-13 00:27
毒を食らはばの探求心でしょうか。不快な内容でないことを祈らずにいられません。またまた不勉強で品格の話も読んでいませんが、真なる品格は読んで身につけられるものではないことでしょうね。
最近、別の新聞を購読し始めたところ、松下幸之助氏の伝記シリーズが掲載されており、毎回とても楽しみにしています。氏の行動、言動を読んでいると、生き方そのものに品格を感じます。現在、4冊ほど並行してチビチビ読んでいる本があるため、読み終わったら一冊まとまった伝記をぜひ読んでみたいと思っています。 714円ですが、ドブに捨てる前にぜひ立ち読みを・・・。
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□子
at 2008-02-13 00:57
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「本屋の品格」はイイですね!「出版社の品格」「マスコミの品格」もあわせて出しませんか? っていうか、あなた書きません?
なんかご立派な方がこんな記事書くなんて、恥ずかしいっていうか、目を疑うというか。。。 品格本が立て続けに出ているのは狙いもあるでしょうが、お察しの内容とは実際、違いますね。「国家〜」はタイトルから右翼的な内容と勘違いしている御仁も多いので仕方ないのでしょうが。 でもちゃんと読んでからもう一回ここで言ってほしいって思います。著者のバックグラウンドや既存著書まで読んで、ようやくその笑いのツボなんかが理解できるっていう、著者もそれをわかって書いている、ってところまでわかるんだけど。 西洋的センスばかり磨いているのはもったいないですよ。といっても、今更漢方とか和モダンとか禅とか歯の浮くようなことを言ってるのではないです。
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at 2008-02-13 02:59
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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n_shioya at 2008-02-13 09:41
皆様:
さっそくのコメント有難うございます。 いちいちごもっともなご意見です。 藤原氏の御本の題が気に入らないといって、中味を読まずに批判することは不謹慎の至りといわれればそれまでなのはよく承知しております。 さっそく読ませていただき、週末頃に感想をブログに挙げたいと思います。 人体が異物に対して過剰に反応するのを医学的にはアレルギーといい、更に重症で死に到るほどの超過剰反応をアナフィラキシーと呼びますが、僕の場合、過酷な幼児体験?のなせるわざで、国家とか、品格という言葉にアレルギーがあり、その不幸な取り合わせが、アナフィラキシーを起こしたと、ご理解いただければ幸いです。
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icelandia at 2008-02-13 11:11
少し安心しました。文章がいつもの穏やかな調子ではなく、憎悪に似たものが感じられたため、もしや酔っていらっしゃるか(でも確かお飲みになりませんでしたよね)、何か日中イヤなことでもあったかと、少なからず心配していました。
となると、その原因と向き合うことが症状の治療になるのでしょうか。花粉なんか、微量を注射して症状を緩和させることもありましたっけ。「案外楽しかった、面白かった」という感想に至るといいですね。
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yoko
at 2008-02-13 15:18
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昭和一桁世代で、これほどまでに現役でいられる先生を尊敬しています。私は現在育児休業中で、子どもの昼寝中によく先生のブログを読ませていただいています。いつも鋭い視点で、私の知らない世界のことがたくさん書いてあり、とても楽しみにしています。今回は、つい返信してみたくなり、はじめてコメントというものを書いてみています。
私も親になったので・・・先日「親の品格」を買ってよんでしまいましたが、正直言って違和感を覚えました。「女性の品格」も以前買ってしまいましたが、途中で飽き飽きしてきて丁寧に読む気になれませんでした。品はあるにこしたことはないですが、ウチの田舎の母の方が温かみがあって人間としてすてきなのではないかななどと思いました。 この四月からまた仕事復帰の予定ですが、時々ブログをのぞかせてもらいます。先生もお体を大切になさってください。いつも楽しいブログをありがとうございます。
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Doc.K
at 2008-02-13 16:29
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コーヒーブレークに行きますか、先生? 今日はハイローストのブルマンにします? [BGMはカーペンターズにしましょう]
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at 2008-02-13 23:15
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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