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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
眼底出血というと、まるで目の奥が血の海になるようなイメージが浮かぶが、必ずしもそうではない。
よくあるのは点状の出血斑で、中心部を離れていれば、多くの場合やがて吸収されれるので問題はないそうだ。 唯、黄斑という網膜の中心部、つまり視力の中枢に近かったり、出血による浮腫が広がると失明の恐れがあり、レーザーなりの治療が必要になるという。 多くの場合は高血圧か動脈硬化により静脈が圧迫され、鬱血が原因で起こるそうだ。 長引いてとその部分に血液が行かなくなり、いわゆる虚血状態が続くと、新生血管といって新しく毛細管が発生し、これが脆いので、これが出血をすれば大事に至るという。 結論から言うと今の僕の左目はこのぎりぎりに近い状態で、年を越してから精密検査をし、場合によってはまた、レーザーで焼く必要があるかもしれないというのが、主治医の説明である。 またというのは、4,5年前にも一度同じようなことが左目の眼底の下の部分に起こり、レーザーの治療を受けているのだ。 今回は同じ左目の上部である。 フォトをお目にかけよう。 右下の白い円形の部分が視神経や血管が入り込むいわゆる盲点である。 その左のほうにある凹みのようなくらい部分が黄斑である。 網膜の上半分に転々と赤くなっているのが出血斑だ。この周りには浮腫が生じているが、これが下がって黄斑に達するとやばいので、とりあえず薬によって進行を食い止めようと試みている。 “ところで血圧はどうですか。ふむ、120に80。コレステロールが少し高いが、血糖値も正常だ。 つまりは動脈硬化が年相応に進んでいて、それに加えしばしば血圧が上昇して、その度に静脈が圧迫されるのでしょうね。何か思い当たることはありますか?” “いや、しいて言えば便秘がちなので力むことが多いからかも・・・” “いや違う。やはり美女軍団ですよ、先生の血圧上昇の原因は。” 主治医はニヤリとされた。 やばい、彼も僕のブログの愛読者だった。 美女軍団の皆さん、そういうわけでしばらくはお手柔らかにお願いします。 両眼視ができず、皆さんの立体像を失うと寂ししいので。
by n_shioya
| 2007-12-28 22:54
| アンチエイジング
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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