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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
学会報告
学会の報告をせにゃならぬ。

水曜から金曜まで、神戸で開催されたのは日本形成外科学会の基礎学術集会だった。
平たく言えばモルモットの実験ややDNAといった基礎的な分野の討議の場である。
それに対して春に行われる総会は、臨床を中心にした、いわば形成外科の“切った、貼った”の世界で、秋の基礎学会よりはるかに規模が大きい。
だが今回は秋の基礎学会に1000人を越える会員が参加し、基礎のあらゆる分野について熱心な議論を展開し、僕も意に反して会期中一度も会場を抜け出すことが出来なかった。

25年前、形成外科の分科会として創傷治癒の研究会をスタートしたときは、参加者はわずか数十人だったのが、これまで成長したのは感慨深いものがある。
かってわれわれ形成外科医は、にきび取り、皮貼り屋などとさげすまれてきた。
ちっとは研究でもして見い!という侮蔑を見返すために、みなで基礎研究を守り立ててきた成果がやっと実を結び始めたのだろう。

そもそも形成外科は脳なしのテクニッシャンという発想自体が重大な誤解である。
腎移植は今では日常茶飯事だが、世界で最初に行ったのはハーバードの形成外科教授、マレー博士である。彼はそれでノーベル賞を受賞した。

また今流行の“再生医療”も形成外科医が皮膚の体外再構築で先鞭をつけた。

再生と修復”のメカニズムの解明も形成外科の重要な課題である。これはスカーレスヒーリングにもつながるからである。

また、人体の“形態形成”に真正面から取り組むには、日夜形成異常の修復に関わる我々形成外科医がもっとも有利な立場にある。

このように今生物学の主流になりつつある発生生物学の分野でも、形成外科医が果す役割は大きい。

また、大風呂敷を広げてなど思う方は、近い将来に自分の不明を恥じることになるだろう、と思わせるほど、活気に溢れた今年の基礎学術集会であった。
by n_shioya | 2007-10-14 23:52 | キズのケア | Comments(0)


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