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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
ギルバートの発生学の最新版は実に面白い。
ここに来てやっと遺伝学と発生学が仲直りして、手を組んだ感じ。その仲立ちとなったのは言うまでもなく分子生物学。 だが生物学に首を突っ込むほどに、新たな疑問が発生する。 もちろん大本は“生命とはなんぞや”ということにあるが、そもそも生命と意識とはどう違うのか、また動物はどのような意識をもっているか、また老化は何時始まると考えるべきか、等々である。 老化については、誕生したときから始まるという言い方をする人もいるが、これは、年齢を重ねるという意味の暦の上の加齢については当てはまるが、心身の衰えという意味では、極論と言わざるを得ない。 ならば何時から老化は始まるのか。 当然ながら成長と老化の間に成熟期を想定しなければならない。 いわゆるピーク時である。 また抗加齢という場合、そのベンチマークとしてやはり心身の成長のピーク、つまり成熟期の存在を前提としなければならぬ。 だが、これも身体と精神ではずれがあるようだ。ことに最近の若いのは精神を置きざりにして、身体だけが独走していく気味がある。 そして同じ身体でも、臓器によってその機能が描くカーブが異なるからことは複雑だ。 ところで最初に意識という言葉をあげたが、これがまた難問である。 今感じているのは日常のの議論で、意識と生命と場合によっては霊魂とが混同されているからだ。 この三角関係を如何に解きほぐすか、チョッと僕の眼が黒いうちは解明できそうもない。
by n_shioya
| 2007-09-17 19:02
| コーヒーブレーク
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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