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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
“今まで歯の磨き方を教わったことがないでしょう。”
抜歯の後の処置を終えて鈴木先生は言われた。 “勿論ですよ”決して自慢できることではないのに、僕は胸を張って断言した。 医者の不養生は褒めたものではないし、またそれを自慢するのは愚の骨頂であるが。 “一度歯科衛生士の指導を受けてください。このままでは歯周病が波及して全滅ですよ” 歯周病の進んだ右の第一大臼歯をだましだまし温存いたため、骨髄炎を起こして危うく上顎洞に穴が開くところだったのを、鈴木先生が発見してとりあえず緊急に抜歯して貫通を防いでくださったのである。 8020運動というのが一時叫ばれたのを思い出した。 ウィキペディアによると 「8020運動(はちまるにいまるうんどう)とは、満80歳で20本以上の歯を残そうとする運動のこと。厚生労働省や日本歯科医師会により推進されている。20本以上の歯を持つ高齢者はそれ未満の人に比べ、活動的で、寝たきりとなることも少ないなど多くの報告がされている。・・・」 数えてみると今僕の歯は25本。 ちなみに僕の親父は105歳で、殆ど寝たきりだが、食欲は旺盛で、しかもまだ自分の歯で食べている。 99歳の時だったか、誕生祝にホテルオークラに連れて行った。 元来菜食主義のはずの親父は、こういうときだけはお前等が勧めるから喰ってやるんだという態度で、必ずステーキを所望する。それもヒレでなく脂たっぷりのサーロインだ。 今回も知り合いのマネージャーが、極上の柔らかいサーロインを調理してくれた。 食べ終わったところで、マネージャーの、如何でした?という問いかけに、 “味はよかったが歯ごたえがなかった”と言い返したのは今でも語り草になっている。 僕は親父と違い、建前と本音の乖離はない。 肉は好きだと公言しているし、しかも脂身が堪えられない。 だがこの楽しみも自分の歯があってのものだねである。 早速歯科衛生士のご指導をしっかり受けて、8020などけちなことを言わず、今の25本を大事に墓場まで連れて行こうと決心した、勿論内臓脂肪にもお供を願って。
by n_shioya
| 2007-09-11 22:28
| QOL
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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