|
NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
テレビは今度我が家に導入されたが、何故新聞を取らないでいるのか。
実は30年前までは何新聞か忘れたが、一紙購読していた。 だがその頃海外出張が多く、無用心なので留守中は止めておいてもらうのが常だった。それがあるとき、2週間留守にして帰国すると、門のところに新聞が山積みになっている。 配偶者が文句を言うと、“そんなに留守が多いなら取らなきゃいいでしょう”と配達員が言ったという。 こちらも売り言葉に買い言葉で、“ええ、止めますとも”と言い返して我が家から新聞も姿を消した。 なくなってみても何の不便もない。 どうせニュースの9割はスキャンダルか殺人強盗事件などで頭の栄養のタシにもならない。 大臣にしても名前を覚える前に首が挿げ替えられてしまう。 唯一困ったのはゼネストを知らずにノコノコ駅まで歩いていったことぐらいだ。そのゼネストももうなくなってしまった。 台風情報も最近ではパソコンでリアルタイムに情報が得られる。 そもそも僕は「大本営発表」にだまされ続けた幼児体験をいまだに引きずっていて、報道の中立性というものを信用していない。 報道機関も畢竟営利事業である、NHKを含め。 昔朝日の重役に聞いたことがある、報道の義務と営業利益が矛盾する時はどちらをとるかと。 重役氏は躊躇なく答えた、そりゃ、営業ですな。 又わが国には記者クラブという奇妙な制度があって、記者は自分で情報をあさらず、官製のニュースを頂いていわば馴れ合いの関係を是としている。素人目にはこれはジャーナリストの自殺行為のように思えるが。 ジャーナリスト魂が遺憾なく発揮されるのは、個人のプライバシーを暴く時だけのようだ。 その点テレビは当事者がいかに取り繕っても顔に出てしまうから恐ろしいし、又面白い。 何もワイドショウ的にキャスターがしゃしゃり出なくても、勘所を時たま鋭く突くだけで充分真実はあらわになるのではなかろうか。その点、何時もは絶対に主観を押し付けず、ここぞという時の一言で、ジョンソンにベトナムを諦めさせたアメリカの名アンカー、クロンカイトの見識を見習うべきだろう。 今ひとつテレビの落とし穴ははビジュアルがすべてになってしまう。どんな客観的に重大なことでも、“絵”にならなければ没になるようだ。 ところで新聞もテレビもなくて、どうやって世の動きを? ご心配なく。阿部政権ががたついたり、ブッシュが大チョンボをやらかしたりすれば自然に耳に入ってくる。 それに僕は日の相当部分をコーヒーショップで過ごすが、行きつけのところでは黙って座ればコーヒーと一緒に新聞が運ばれてくるからである。
by n_shioya
| 2007-09-10 20:47
| QOL
|
Comments(0)
|
![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
以前の記事
検索
カテゴリ
全体 アンチエイジング スキンケア 医療崩壊 キズのケア QOL 老年病 介護 手術 全身療法 食生活 サプリメント エクササイズ エステティック ヘアケア 美について コーヒーブレーク 医療全般 原発事故 睡眠 美容外科 再生医療 再生医療 未分類 最新のコメント
フォロー中のブログ
ICELANDia アイ... 九十代万歳! (旧 八... ・・・いいんじゃない? 京都発、ヘッドハンターの日記 美容外科医のモノローグ ArtArtArt 芙蓉のひとりごと 真を求めて 皆様とともに... ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
![]() |
||
![]() |
||
|
ファン申請 |
||