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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
![]() 「セロトニン欠乏脳」。著者は有田秀雄という東邦大学の生理学の教授である。 これでダイジェスト氏から課せられた夏休みの宿題は終わった。万歳! それにしてもアンチエイジングの本を一冊書くのに勉強しなければならないことの膨大さよ。 セロトニンという神経伝達物質のあることぐらいは知っていたが、セロトニン神経というのは初耳だった。 これまではドーパミン神経とノルアドレナリン神経の二つは研究が進んでいた。 これにセロトニン神経を加え、三つの組み合わせで、心の状態を考えるべきというのが著者の主張である。 不安やストレスにはノルアドレナリン神経が関わり、快感、欲望などにはドーパミン神経が働くという。 この二つの神経に抑制をかけるのがセロトニン神経で、これがしっかり働いていると、不安にもならず、舞い上がりもせずに、平常心で生活が出来るという。 うつ病の原因としてセロトニン欠乏が取り上げられ、すでにそれに対処する薬、SSRIと総称されているが、も開発され効果を上げている。 また、良く最近の子供はキレルというが、これもセロトニンが欠乏して起こると考えられている。子供の場合、テレビゲーム、引きこもりがその最たる原因であるという。 これには僕も同感である。 最近ではテレビゲームに浸って起こる脳障害を“ゲーム脳”というそうだが、それ以前から我が家ではテレビをおかず、5人の子供を育ててきた。 幸いテレビ脳にはならなかったが、いささか世間の常識に欠けるところはあるようである。だがこれは親譲りかもしれない。 そこで著者はセロトニン神経を鍛えよという。 方法は二つある。 まずは腹式呼吸。酸素補給によいばかりでなく、腹筋と横隔膜のリズム運動が、セロトニン神経を活性化させるという。 今ひとつはリズム感のある運動を日に30分。出来れば戸外で日光に当たることも含め。 となると僕の朝の一時間ほどの散歩は理にかなったセロトニン増強法ということになる。 大変大雑把な総括で申し訳ないが、これ以上踏み込むと、勉強不足のボロが出てしまうので、今日のところはこれまで。 キレル脳と頭がキレルのはまったく別物ですぞ、蛇足だが日本語を知らない今の若いものの為に。
by n_shioya
| 2007-08-13 23:59
| アンチエイジング
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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