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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
エステティックと美容医療の連携(3)
メディカルエステ

医療とエステティックの具体的な協力体制の一つがメディカルエステであろう。
ただこれははっきり定義されたものでなく、いろいろな形態が可能だし存在する。
大別すると次の三つになるだろうか。

(1)サロンが顧問医師をおき、指導を受ける。
この場合は、医師の指導の内容や方法にばらつきが多いのが問題である。
しかもこれはあくまで医師が医療に関する相談に応ずるということで、サロンで医師の指導のもとにエステティッシャンが医療行為を行なえるということではない。
また、医師としてもクリニックでないサロンで、医療行為を行うことは出来ない。

(2)サロンとクリニックが連携して、施術と診察に当たる。
具体的には医療的な施術が必要な時はサロンからクリニックに紹介し、クリニックからはエステティックだけで充分な患者、また医療の補助手段としてエステティックが望ましい場合にサロンに紹介する。
この場合はしばしば二つの施設が同一ビルの同一フロアか、上下のフロアの場合が多い。例え経営母体が同一であっても、入り口を含め両者は完全に分離されていなければならない。
この場合でも、サロンのクライエントがクリニックに移って医療を受けることは出来るが、医師がサロンに出向いて医療行為を行うことはできない。エステティッシャンがクリニックに出向いてエステティック施術をするのは可能である。

(3)クリニックでエステティッシャンを採用し、クリニックの中で医療と一緒に施術を行う。
この場合も、いくら医師の指導下でもエステティッシャンはエステティックのみで医療行為は行えない。

これらの形態にはそれぞれのメリットデメリットがあるが、問題点を浮き彫りにするため
それぞれのデメリットを列挙すると(1)の場合、医師の関与が形式的だけになり、メディカルと
言ってもイメージだけのものになりがちである。
(2)の場合は経営母体が違うと、両者の責任者の間で患者やクライエントの取り合いになり、
連携がスムーズにいかなくなることがある。
また、経営上の相乗効果を期待すべきでなく、それぞれが自前で成立を考えるべきで、相手方に頼ると両者ともが立ち行かなくなってしまうことが多い。
(3)の場合は施設全体がクリニックとして設備上も保健所の規制を受け、また、サロンとして広告が認められなくなる。

メディカルエステがどのように発展すべきか、まだ試行錯誤の段階だと思うが、クライアント側には二つの正反対の受けとめかたがあるようだ。
まず、メディカルがあることで安心感を持つタイプ。それゆえにメディカルエステという形態が生まれたわけである。
反対に、自分はエステティックだけ受けたいので、医師の関与は望まないし、クリニック的なイメージは御免だというタイプもある。
どちらを重視するかは、オーナーがサロンの顧客や内容をどのようなものにしたいかで決まる問題であろう。

(続く…)
by n_shioya | 2007-02-25 07:08 | Comments(0)


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