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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
紫外線を恐れて配偶者が、せっかく手にしたベンツのオープンカーの幌を下げさせてくれなかったとこのブログでぼやいた覚えがある。
今はやむを得ず、屋根のついたありきたりのワゴンに乗っている。 だがオープンエアドライブの魅力は一度味を占めると、決して忘れられないものだ。 かっては日焼けは健康の象徴のように思われ、夏になると海浜でこんがり肌を焼く美女のポスターが目を楽しませてくれたが、昨今では紫外線は肌によろしくないとすっかり嫌われるようになった。 確かに過度の日焼けは肌の老化を招き、ひいては皮膚がんの発生にも繋がることは否めないが、さんさんと降り注ぐ陽光のもとでの戸外の活動は、精神身体を含め全身の活性につながり、常識的な紫外線防御策をとれば、日に当たることはマイナスに比べ、はるかにプラスが多いというのが僕の持論である。 だが、その常識的な防御策をもっと具体的にと、今日紫外線と肌の問題を取材にこられた記者に突っ込まれ、ウン、まあUVカットのクリームを適度に、日差しが強ければ日傘を、だが、ひじまで覆う長手袋までは如何なものか、と至極ありきたりのつまり常識的なお答えをせざるをえなかった。 ![]() だが冷静に考えれば紫外線体に悪いだけではないだろう。 カルシューム代謝に不可欠のビタミンDは紫外線を浴びることで合成される。もっとも1日10分日に当たれば充分とされているが。 人類はある量の紫外線を受けながら進化を遂げてきた。その過程できっと紫外線を生体に有利に活用するようになったに違いない、ビタミンDの合成だけでなく。 ともかく、もっと紫外線の体に与えるプラス効果を見つけないと、何時までたっても配偶者にオープンエアドライブの醍醐味を味わってもらえそうもない。
by n_shioya
| 2007-02-09 23:52
| スキンケア
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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