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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
今日は1日城西クリニックで会議とカンファランス。
城西クリニックは銀座クリニックの親元で、発毛、育毛を専門にしている。 東京を含め名古屋、大阪、福岡と全国展開をしているヘアメディカルグループの旗艦クリニックである。 グループがスタートしてまだ4,5年だが、どのクリニックも満員御礼だということは、それほど世の男性の毛の悩みの深刻さを物語っている。 ミノキシジル、プロペシアと新たな発毛剤、そして植毛術の進歩で、以前より希望は持てるようになったが、まだまだ根本的な解決には程遠い。 根本的といえば昔こういうジョークがあった。 “男性のハゲの根本的な解決法は二つある。 まず第一は禿げてない親を持つこと。 二番目は去勢すること。“ どちらも不可能なことであり、だから根本的解決は無理だというわけだったが、第一については北里大学名誉教授の川上先生のご指導で、ヘアメディカルグループでは禿げに関る遺伝子の解明を進めており、国際的にも高い評価を得ている。 二番目は禿げにおける男性ホルモンの影響を意味するものであり、最近使われ始めたプロペシアは毛根部での男性ホルモンの働きを抑制し、その前から使われ始めたミノキシジルと併用して威力を発揮している。最近では又新たな抑制剤が開発され、現在ヘアメディカルグループではその効果を検討中である。 きょうはその川上先生から、食欲と肥満に関る因子、とくに遺伝子について最新の知見をご披露いただいた。 ともかくこの分野の最近の進歩は目覚しい。 食欲増進、抑制の因子がそれぞれ10以上も列挙され、それらが複雑に絡み合って食欲をコントロールする図式は、まるで人気タレントの相姦図のように華麗で、見るほどに目がクラクラしてきた。 早くその中から臨床応用可能なコントロール因子を抽出して、クリニックに提供して欲しいというせっかちな臨床医からの要請を、まあそう慌てなさんな、ここまで来るのも一苦労だったのだから、と川上先生はたしなめられていた。 だが肥満対策はアンチエイジングの重要課題の一つであり、キレーションによる重金属のデトックス、動脈硬化対策,ホルモン療法などが軌道に乗ったら、コントロール因子の実用化を含め、早急に取り組みたいテーマの一つである。
by n_shioya
| 2007-02-07 22:07
| ヘアケア
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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