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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
安心してかかれる美容外科を目指して
昔、“君たちをこれから社会に送り出すのは、狼の群れの中にを放つような不安を覚える”と卒業式の祝辞で述べたた東大総長がいたような気がする、いや、いなかったかもしれないが、現役のころ、僕は医局員美容外科の開業に踏み切るたびに、そのような不安を覚えたのは事実である。

だからこそ、一昨日横浜で食事を一緒にした聖愛クリニック西村先生達のように、水戸という決して地の利には恵まれていない、だからこそニーヅは大きいところで、立派に開業を成功させている弟子たちを見ると、拍手を送りたくなる。
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東大総長の卒業の訓示は純真な卒業生たちに、現実の社会にはさまざまなわなや落とし穴があると警告を発しているわけだが、美容外科の場合はどうか。

昨今の報道で分かるように美容外科は魑魅魍魎の世界である。しかもこれは今に始まったことではない。
技術ももたず、医師としてのプライドも捨てた恥ずべき輩が横行している。
現役の頃僕は、そういう輩の犠牲になった、かわいそうな患者さんたちをいくらも見せつけられてきた。

なぜこのようなことが起こったか?
医師免許さえ持っていれば、誰でも美容外科は名乗れる。もっともこれは美容外科に限らず、法律で定められた標榜科名なら一般標榜といって、医師なら、全く修練を受けていなくても、何を名乗ってもよい。専門医の資格が必要とされるのは麻酔科だけである。
②勿論ほかの科でも専門医制度があるが、法律上は自分が専門医であることを広告できない。
③通常は患者の口コミが一つの評価になっていくが、美容外科の場合は自分が手術を受けたことは隠したがるのは当然で、口コミが成立しない。
④したがって患者は、誰が専門医か、誰が患者の立場で評判がいいか知るすべが無い。
⑤そのためマスコミ、特にテレビに露出度の多いほどいい先生と思いがちである。だがこれはで買えるものである。
⑥美容外科は自由診療である。保健医療が苦しい今、言い方は悪いが、美容外科は唯一うまみのある診療かとして目を付けられている。
⑦こうして、全く経験の無い、メスを持ったことがないどころか、一度も患者も診たことも無い医師でも、美容外科の看板を掲げ、収入の半分以上も広告費に投ずれば、患者を集めることは可能であり、あげくのはては無理な手術も強行し、トラブルをおこすことが珍しくない。
⑧こうして良心的な、立派な技術を持った医師でも金任せの宣伝合戦には太刀打ちできず、まさに悪貨が良貨を駆逐しているのが現状である。

にもかかわらず、美容外科は形成外科の大事な分野であり、又患者のニーヅは増大する一方である。
僕としてはやはりまだ老骨に鞭打って、僕の育てた羊たち、そして世の患者さんたち狼の群れから守り、健全な美容外科を育てなければと感じている。
西村先生、頑張って!
by n_shioya | 2007-01-24 23:25 | 手術 | Comments(3)
Commented by chippy at 2007-01-25 01:17 x
初めまして。
いつも先生のブログを楽しみに愛読している形成外科医志望の医学部6年生です(^-^*)

 医学生の中でも儲けたいとか、テレビに出ているようなセレブな医者になりたいとかの理由で形成志望する人が近年激増しています。
 
 3歳で初めて手術を見て以来、自分は機能再建も美容としての形成も興味があって、そのために医学部へ入り、形成の修行を始める日を待ち続けていますが、どんどん子羊&狼予備軍が殺到しそうなため、形成が大人気で医局への入局が厳しくなりそうで心配しています。

 時代の流れなのでしょうけど、大変だなと。

                  
                    りっぱな羊を夢見るこひつじより。

Commented by n_shioya at 2007-01-25 17:04
色々と問題の多い分野ですが、“本当に良い医者は何時の時代でも必要とされている”というのが、85歳まで内科医をやっていた親父の言葉でした。
形成外科、美容外科の本音の実情は、講談社のブルーバックの「美容外科の真実にまとめてありますので、一度ご覧いただければ幸いです。l
Commented by chippy at 2007-01-25 23:38 x
>本当に良い医者は何時の時代でも必要とされている

素敵な言葉ですね。医療時事問題などのニュースを見ていると気が滅入る話も多い毎日ですが、是非その言葉を励みに頑張りたいと思います!!
  先生のお書きになったブルーバックスの「美容外科の真実」、実は医学部2年生の頃にとても興味深く読ませていただいたことがあります。
 6年生になって、多少なりとも知識が増えた今、是非もう一度じっくり読み返させていただきたいと思います。
 貴重なアドバイスどうもありがとうございました!!

これからも毎日ブログを楽しみにしております。
お忙しい日々をお過ごしでしょうが、御自愛下さいませ。


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