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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
![]() 北里大学名誉教授の立川昭二先生のサインである。 “カロカカディア、美しく良く生きる”とある。 カロカカディアとははギリシャ語だそうだ。 昨日メンタルケア協会の理事会の後、立川先生が銀座クリニックにお寄り下さった。 立川先生は医史学の大家で、現役時代はご一緒に、医の倫理だの病気の文化史だの、ご教授いただいた仲である。 ![]() 院長室で二人でコーヒーをすすりながら、クリニックで行われているアンチエイジングの治療のご説明をすると、先生は言われた。 “もし、若返りたいという患者に対しては、先生はどう答えられるのですか?” まさに禅問答で、“ソモサン”と切り込まれた感じである。 こちらは“セッパ”と応じなければならない。が、答えが出てこない。 それがアンチエイジングですよとも言い切れないし、かといって何時もの、老化という時計の針 を多少戻し、進みを遅らせることですよ、といった月並みな言い方ではこの際答えになりそうもない。 うーん、と絶句したままだった。 もっとスピリチュアルな、どうもこの言葉も適当でないが、精神的とも違うし、先生は言葉を捜されていたが、要はもっと別の次元に目を向けよといわれていることは解る。 その後例によって又ギリシャ哲学や養生訓などの話に花が咲き、帰られる前にゲストブックに書かれたのが冒頭の言葉、“美しく良く生きる”、ギリシャ語の“カロカカディア”であった。 なるほど、“美しく良く生きる”、これこそアンチエイジングの真骨頂であるべき、とさすがの僕も悟らされた。 この言葉の前には、よくアンチエイジングが意味するとされる“健康長寿”すら、浅ましく感ぜられるほど、迫真性に富む言葉であった。
by n_shioya
| 2006-11-28 23:46
| アンチエイジング
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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