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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
行政指導 つづき
行政指導はまだまだある。

たとえば電力節約
僕は電気のつけ忘れが多すぎると言う。
出入りのたびに部屋の電気をつけたり消したりは、かえって電球の寿命を縮めると言い返すのだが。
本音のところでは明かりはつけっぱなしがすきなのだ。これは戦時中の幼児体験かもしれない。
灯火管制などいまの人は経験ないでしょう。
窓は真っ黒な遮光布でふさがれ、通りは真っ暗。やがて警戒警報、そして末期には定期便ともなった敵機の空襲警報
それが敗戦の日から、暗幕は外され、夜の街はいっせいに明かりを取り戻した。
降伏によって開放され、取り戻した自由の象徴ともいえるのが、明るさだった。

洗顔だけでなく、洗髪も散髪のときだけとは前に書いたとおり。だがその合間にも行政指導が入り、シャンプーを強要される。

洗濯もそうだ。

僕は古いものを永く使い込むのが好きである。
いまのパイロット万年筆はもう40年近く愛用している。ちょうどその前の、中学生の頃から20年以上使っていたパイロットを、飛行場で落としてしまったときに、運良く患者さんからいただいたものである。ネーム入りの蒔絵風のデザインのペンで、もうネームも模様も消えてしまったが、実に書きやすい。

も最低20万キロは走りこんでから買い換えるようにしている。

あえて言わしてもらえば、配偶者だってこの50年間同一人物ではないか。

それがシャツやズボンは何日か着込んで、やっと汗と垢で体に馴染んだところを、無残にも洗濯機に投げ込まれてしまう。

このような不潔の塊に徹したい僕に対する配偶者の殺し文句はこうだ。
“そんなことではお嬢さん達に嫌われますよ”
彼女の言うお嬢さん達とは僕が愛でる女の子たちのことだ。そういわれるとグーの音も出ない。

そこまで気遣ってくれてるのなら、行政指導も内助の功のうちと言うべきかも知れない。
by n_shioya | 2006-08-05 22:54 | QOL | Comments(0)


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