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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
今日は6回目のキレーション。
点滴のための翼状針が静脈に入り、テープ固定されて、リクライニング・チェアに寝そべると、反射的に眠気に襲われる。 心地よくうつらうつらと、夢うつつの世界に遊ぶ。 全体なんで俺はこんなことをしているのだろう? 人に勧める以上自分でも体験せねばと言うのが、理由ナンバーワン。 自身の重金属中毒をデトックスせねばと言うのがナンバーツー。 頚動脈のプラークが改善されるかどうかがナンバースリー。 後4回で10回となり、一クール完了する。 このあたりでの自己評価は? 人によっては初回から元気が出たと言うが、そのような気配はまだ感じられない。 又、反対に倦怠感が強く出る場合もあるようだが、それもない。 可もなく不可もないというのが現状だが、本当に効果が実感できるのは一クール終わってからだと言う。 そもそもがはっきりした病気があっての治療でなく、ある程度予防的に全身を活性化すると言うことなので、それはやむをえないとしても、僕のような暇人でも、週一回、二時間ほどをひねり出すのに苦労するので、キレーションをもっとも必要とする、現役バリバリ、ストレス一杯の仕事人間が、治療を継続するのにはなかなか努力が必要なのではなかろうか。 一つ配偶者から指摘されたのは、左頬のしみが薄くなったと言うことである。これはしかしキレーション液に配合されているビタミンCのお陰だろう。 うつらうつらと両親の姿を思い浮かべていた。 二人とも介護度5で高度の認知症。何時言っても口を大きく開け、轟音を立てながら寝入っている。声をかけても起きない。かろうじて目を覚ますのは食事のときだけだと、介護士さんに言われた。だが食欲だけは確かなものだと言う。 しかも体力はあるようだ。 しかし息子の顔も余り認識出来ないようだと、見舞うのがむなしく感じられることもある。これでも生きてる甲斐があるのだろうか? そうは言ってもキレーション中の僕と同じに、外見は寝ているようでも、意識の世界でのびのびと遊んでいるのかもしれない。 馴染みの看護師さんが針を抜きに入ってきた。 いつの間にか点滴が終わったようである。
by n_shioya
| 2006-08-03 23:14
| 全身療法
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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